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- 江口教授(中央・奥)とゼミ生たち。今回の取材のために食べたラーメンは合計413杯!
旭川大学経済学部・江口ゼミナールの学生が、旭川のラーメン店100軒を調査したガイド本「今日も旭(きょく)ラー あなたの食べたいラーメンがここにある。」が好評です。3月に発行し、わずか1カ月あまりで1万部を完売するヒットとなり、このほど掲載店の移転情報などを反映させた第3版として、さらに5000冊が増刷されました。
印刷や製本は、地元の印刷会社39社で組織する旭川印刷製本工業協同組合が協力。民間企業と教育機関が連携して完成したガイド本です。
エリア別ではなく、しょうゆ味、みそ味、しお味など、看板メニュー順で編集をしているのが特徴的。スープの煮込み時間やチャーシューに使っている豚肉の部位をはじめ、創業年や使用している麺の会社名に至るまで細かく紹介しています。
同ゼミでは11年前から旭川の名物のひとつであるラーメンに着目し、研究を続けてきました。「掲載している情報自体は、すべて新たに集めたものですが、先輩方がお店の方とのつながりを残してくれたことはありがたい」とゼミ生は振り返ります。「もちろん、最初は何も教えてくれないこともあり、4回足を運んでようやく聞き出せたということもあります」。 そんな数々の努力の結晶であるガイド本。巻末の旭川のラーメン店の数の推移や、旭川と札幌のスープや麺(なんと10種にも分けている!)の分類と比較、旭川のラーメン店で年間に消費される豚骨量など、経済、経営の面から読み解いた数字も興味深いです。
地元旭川の人はもちろん、観光客にも興味を持ってほしいと、今後ゼミ生自らがホテルや市内の企業に、このガイド本を売り込みにいく予定です。「取材、編集を手がけ、1冊の本がどのようにできあがるかを経験したので、次はどう販売していくかということを学んでほしい」という、経済学のゼミらしい、江口尚文教授の思いです。
A5判、128ページ、500円(税別)。市内の大型書店やコンビニで販売しています。