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北海道新幹線が札幌までつながると、東京へ鉄路で4時間で行けるようになる。待機時間を考えると飛行機とそん色ない。何より函館や東北が近くなるのがうれしい。旭川―札幌間は急行が日に17本もあり、1.5時間で行ける。不便は感じない。だから莫大な費用がかかるであろう新幹線の旭川延伸は考えない方がいいのだろうと漠然と思っていた。
先日、新幹線の旭川延伸シンポジウムに行ってきた。気付かされたことが三つある。1、新幹線は雪にめっぽう強い設計であること。飛行機やJR在来線は大雪や吹雪ですぐに止まるが新幹線は止まらない。2、旭川―札幌間の想定利用者数は九州新幹線でいうと博多からの延伸先までの利用者数と比較して同等かそれを上回るということが明らかである。採算性に問題はない。3、旭川は道北や道東の人々の交通の要所である。旭川住民の利便性だけで判断するのはエゴでしかない。道北・道東の利便性で判断するのが道理であること。またロシアとの交流が一変すれば旭川から稚内など、その先の延伸も夢絵空事ではないということ。
その成否を左右するのは、市民の気付きと盛り上がりであることは言うまでもない。ついでにもっと大きな夢を語れば、シベリア鉄道とJRが相互乗り入れして、陸路でユーラシア大陸と北海道がつながれば、人的にも物流面でも日ロ交流がさらに盛んになり、その先のヨーロッパが身近に感じられるようになるかもしれない。シベリアの長い陸路そのものを楽しむ、新しいツアーの登場も期待できる。「北海道発、シベリア鉄道でゆく、ユーラシア欧州浪漫の旅30日間」とか、豪華客船の旅を楽しむ年配のアッパー層の人気を集めそうだ。もちろん、アジアに加えて、ロシアやヨーロッパ圏のインバウンド対応は、私たちの地元のまちづくりに新たな活気を与えてくれるだろう。
平成から新たな元号に変わる年。ものづくり大学も、地道な市民活動からその道のりは始まった。様々なまちづくりの取り組みが、夢ではなく現実に転換する第一歩の年でありたい。