土地の風土から生まれた音楽
マインドジャズコンサート

旭川在住の音楽家、佐々木義生さんがライフワークとする「マインドジャズ」の源流をたどるコンサートが2月16日(金)午後6時30分から木楽輪(旭川市神楽3条6丁目、神楽公民館内)で開かれます。

北海道出身の佐々木さんは、20代のころ東京でプロのジャズマンとして活動をしていました。劇作家の寺山修司が主宰する劇団「天井桟敷」にも参加していた佐々木さんは、あるとき寺山さんに問われた「君のジャズは、どんなのだい？」という言葉をきっかけに、故郷に戻り、自身のジャズを探すことを選びました。

1983年から旭川にスタジオを構え、自身のルーツに北海道土着の風土が流れていることを強く感じた佐々木さんは、その心象風景を音楽で表現していきます。「アイヌの人たちの音楽など、北海道で紡がれてきた文化や自然を曲に盛り込むマインドジャズの骨格は当時から変わ っていません」と語ります。ただ、そのヴィジョンは鮮明にあったものの、「そこへ向かって格闘しているのが分かる」と佐々木さん。今回マインドジャズの原点を再確認できたことは、今後のためにも大きな収穫でした。

コンサートは、全編シンセサイザーによる80～90年代の曲を中心にしたソロスタイル。佐々木さんは「この風土から生まれた音楽を聴いてもらいたい」と話しています。

入場料は3000円。チケットはコーチャンフォー旭川店で扱っています。問い合わせは佐々木さん(TEL：080-5580-3567)へ。