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【ライナーリサーチ】結果レポート
飲食店のタバコ対策に関する意見調査2014

  • トピックス
  • ・みんなが嬉しいタバコ対策 1位「完全分煙」59.6%、2位「専用の喫煙所」52.3%
  • ・喫煙者が一番支持する「エリア分煙」は、非喫煙者には不人気
  • ・食事中心の店では、煙に邪魔されず料理を味わいたい
  • ・お酒や寛ぎが中心の店ではタバコを許容する声も多い
  • ・カフェや居酒屋では意見は真っ二つ。大胆な差別化を打ち出すのも手
  • ・お店探しをするときに、お店のタバコ対策を事前に調べる人は28.8%

飲食店のオーナーにとって、分煙や禁煙などのタバコ対策は、判断に悩むことのひとつのようです。そこで、地域に暮らす皆さんの声を実際にお聞きしました。

株式会社ライナーネットワーク(本社:北海道旭川市、代表取締役社長:安井清吉、代表取締役編集長:秋野幸嗣)は、北海道の生活者男女に「飲食店のタバコルールについてのアンケート」を行いました。調査時期は2014年11月。有効回答数は283名から得られました。 集計は、実際の北海道での喫煙男女構成比と同じになるようウエイトバック値を掛け合わせ、より正確なデータに補正しています。

調査結果

【図1】と【図2】

みんなが嬉しいタバコ対策 1位「完全分煙」59.6%、2位「専用の喫煙所」52.3%

飲食店の喫煙環境で支持するものを複数選んでもらいました。

全体1位は「完全分煙」(仕切りがある分煙)で、59.6%が支持しています。2位は「離れた場所に専用の喫煙所」52.3%、3位は「全面禁煙」46.3%で喫煙者の8.6%からも支持を受けています。

【図3】

喫煙者が一番支持する「エリア分煙」は、非喫煙者には不人気

喫煙者と非喫煙者で、意見に大きな違いがでたのは、喫煙者一番人気の「エリア分煙」(仕切りがない分煙)でした。喫煙者からは64.3%の支持を集めていますが、非喫煙者からは17.2%の支持に留まっています。

「喫煙席・禁煙席で分かれていると周りに気を使わず吸える」(喫煙女性20~34歳)
「タバコを吸うかどうか聞かれることがあるけど、仕切りがなかったら煙が流れてくるので意味がない」(非喫煙女性50~64歳)

食事中心の店では、煙に邪魔されず料理を味わいたい

「あなたの好きなお店が、全席喫煙可から全面禁煙に変わったとしたら、あなたのそのお店に行く頻度には影響がありますか」という質問をしました。【図4】【図5】【図6】

提供サービスが食事中心かお酒中心かで、反応は異なっています。
食事中心の店は、寿司、フレンチ、ラーメン、ファミレスの4種いずれも大差なく、全体では40%程度の「増える、増えるかも」と50%程度の「変わらない」が大半を占めています。喫煙者の中にも食事の場面では禁煙を選択する意見がありました。

「食事中の人の喫煙は不快なので 自分も他の人が食事中には吸いません」(喫煙男性50~64歳)
「レストランなどは未成年者もくるので禁煙や分煙があってもいいと思う」(喫煙男性20~34歳)

【図4】

【図5】

【図6】

しかし店主が気になるのは10%の「減る、減るかも」層です。非喫煙者と喫煙者で見比べるとまったく違うデータが出ています。【図5】【図6】

全席禁煙を検討する場合は、自店の客層をさらに見極める必要がありそうです。

「どこかには灰皿欲しいです」(喫煙男性20~34歳)
「すべてのお店が完全禁煙ではなく、せめて分煙でありますように…」(喫煙女性35~49歳)

施設にゆとりがあるならば、先の設問【図3】で全体に人気があった「専用の喫煙室」や「完全分煙」がお勧めです。タバコを吸うお客さんも失わずに、新規客を取り込むチャンスが広がるでしょう。

お酒や寛ぎが中心の店ではタバコが付き物という声も多い

お酒を飲んだり寛いだりするお店に対しては、喫煙・非喫煙の両者ともに喫煙は付き物という意見が多く見られました。

「飲食の食の場合は禁煙が望ましい。飲の場合許されよ!」(喫煙男性65歳以上)、
「居酒屋やバーなどではある程度我慢します。お酒を飲みながらタバコを吸い食事をするのは仕方がないと思うから」(非喫煙女性35~49歳)

特にバー、スナックは、唯一「増える、増えるかも」より「減る、減るかも」が上回っています。【図4】

カフェや居酒屋では意見は真っ二つ。大胆な差別化を打ち出すのも手

カフェ・喫茶店、居酒屋は、「変わらない」派が少なく、喫煙者の「減る、減るかも」と非喫煙者の「増える、増えるかも」の両極端に意見が分かれています。【図4】

なんとなくの全面禁煙は難しそうですが、あえて「禁煙居酒屋」「喫煙歓迎カフェ」などと大胆に差別化するのも手かもしれません。

「どんどん増やして欲しい禁煙居酒屋」(非喫煙男性35~49歳)
「全面禁煙は喫煙者に申し訳ないと思うなら、いっそのこと、喫煙者のみ入店可にすればよい」(非喫煙男性50~64歳)

お店探しをするときに、お店のタバコ対策を事前に調べる人は28.8%

お店探しをするときにお店の喫煙ポリシーを事前に調べることがあるかを質問をしました。「いつも調べる」「だいたい調べる」という回答が全体の28.7%で、「たまに調べる」も含めると56%が調べることがあるという結果になりました。【図7】 これは、喫煙者だけのデータでも非喫煙者だけのデータでも似たような数値が出ています。

【図7】

「店の喫煙に対する対応を、お客に表示することが必要だ」(喫煙男性50~64歳)
「孫と外食する機会が多く、禁煙のお店ばかり探して行きますが、行く店が決まってしまいます。ライナー見て電話で確認してから行く事もあります」(非喫煙女性50~64歳)
「妊娠中や小さい子供がいる友人がいるので、一緒に出かけるときに調べておきたいので、お店情報に禁煙・分煙などをわかりやすく書いてほしい」(非喫煙女性20~34歳)
お店に喫煙ポリシーの表明をしてほしいというニーズもありますので、公式サイトや店頭で工夫してみてはいかがでしょう。

お店の姿勢やマナーを見ている人もいます。
「従業員がお客さんの目の前でタバコを吸い、その手を洗わずに調理したりするのは、喫煙者の私でも抵抗があります」(喫煙女性35~49歳)
「タバコ可にしている店の神経を疑う。恐らく不味い店だろう」(非喫煙女性20~34歳)

さいごに

「美味しい料理を食べている時に紫煙が流れてくるのは残念ですが、嗜好品ですので吸う人も吸わない人もお互いに気を使いあって共存していくのが、日本社会らしいと思います。いがみ合っても、仕方ないですし…」(非喫煙男性50~64歳)

さて、あなたのお店では喫煙ポリシーをどのように設定しますか?愛されるお店づくりのために、皆さんの声を参考にしてくださいね。

調査概要

調査時期:2014年11月
調査対象:北海道の生活者男女
有効回答数:283人

  回答N ウェイト値 ウェイト集計後N
喫煙男性 37 1.269 47
喫煙女性 24 1.004 24
非喫煙男性 82 1.067 88
非喫煙女性 140 0.888 124
  283   283

調査方法:インターネットアンケート
調査機関:株式会社ライナーネットワーク マーケティング部

他に紹介しきれなかったデータもあり、分煙や禁煙などを検討している道北エリアの飲食店オーナー様に差し上げます。担当プランナーまたはマーケティング部へご連絡ください。

本調査へのリンクはフリーです。データを引用・転載される際には、必ず出典を明記してください。

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