だれもが表現できる場に
北の嵐山にアトリエ開設

旭川市在住の自閉症のアーティスト・大久保友記乃さんのアトリエ「アトゥーリエ√3」が、旭川市旭岡1丁目11-1にオープンしました。代表は母の昌子さん。店名には、すべての子供が1・732…〝ひとなみに〟輝きますようにという思いが込められています。

友記乃さんは小学生から創作活動を始め、七宝焼や油彩、和紙折染など様々なジャンルの作品を作り出しています。鮮やかな色使いは国内外で高く評価され、モントリオール国際芸術祭の世界芸術賞や旭川市民文化奨励賞を受賞しました。これまで市内中心部の自宅などで活動してきましたが、時に7メートルを超える大作にも挑戦するため、広い工房を求めて旭岡の物件を探し出しました。

現在は、これまでに創作したアメリカの作家エリック・カールの絵本「月ようびはなにたべる？」を題材にした七宝焼きや、3年に渡り同じ女性を描いた油彩、ステンドグラスなどを展示。開設後まだ新作は生まれていませんが、この自然豊かな環境に馴染んだときこそ、友記乃さんのさらなる才能が開花しそうです。

アトリエはギャラリーとしても貸し出しており、「障害のあるなしに関わらず、誰でも才能や活動を発表できる場。気軽に利用して」と母の昌子さん。午前10時から午後5時まで、月曜定休。問い合わせはルート3(電話0166・76・1777)へ。