米飯地区で全国初の新規事業
乗合タクシーが荷物を配達

旭川市東旭川の農村地帯・米飯(ペーパン)地区で、旭川中央ハイヤーと佐川急便が連携し、乗合タクシーの貨客混載輸送がスタートしました。

旭川中央ハイヤーは、平成25年から米飯地区と東旭川駅周辺を結ぶ約20キロの区間に、予約制の乗合タクシーを平日10便、土日祝は7便運行しています。この事業では、佐川急便から委託された荷物を、タクシードライバーが空車時間を利用してエリアのおよそ200戸に直接配達します。

出発式で旭川中央ハイヤーの柏葉社長は「旅客貨物輸送が変わる日。インフラを最大限生かしたこの事業で、北海道が抱える問題を改善していきたい」と挨拶。佐川急便北海道支店の松井支店長は「タクシー会社と手を組むのは全国初。長時間労働の改善や顧客ニーズの多様化など、とりまく環境の変化に合わせた取り組みで、ぜひ成功させたい」と話しました。

「高齢化が進んでいる地域なので、地域の足である乗合タクシーを維持していくための方法として、とてもいいこと」と豊田地区の住民も期待を寄せます。乗合タクシー利用客の減少と、運送・物流業界の働き手不足を逆手に取った妙策、ヒトとモノの流通の一助になりそうです。