赤ちゃんは泣くもんだべさ
女子高生がポスター制作

旭川商業高校の情報処理科で学ぶ女子生徒3人が、子育て中の家族を応援するポスターを制作し、掲示先を募集しています。

ある日、3年生の本間朱莉さんが市内のスーパーでレジのアルバイトをしていると、会計中に突然泣き出したわが子に慌て、困り果てるお母さんに遭遇しました。「後ろに並ぶお客さんが早くしてと急かすのが悲しくて。ゆっくりでいいですよのひとことも言えませんでした」。このできごとを同級生の塚原眞由さんと水野里咲さんに話したところ、学校の課題授業の研究テーマとして、赤ちゃんのためにできることはないかと話しが膨らみました。

情報収集するうち、ママ向けの情報サイト「ウーマンエキサイト」が2年前に立ち上げた「WEラブ赤ちゃん　泣いてもいいよ！プロジェクト」を発見。公共の場で泣き出した赤ちゃんを温かく見守ろうという取り組みで、これを旭川でも広めたいと考えました。キャッチコピーの「泣いてもいいよ」を北海道弁の「泣いてもいいべさ」に変更し、自分たちでお金を出し合ってポスターを10部作製。多くの人の目に留まるよう、店舗など公共の場での掲示場所を探しています。

現在1部は西田薬局(旭川市3条通14丁目)に貼られていますが、あとは手元に残ったまま。卒業を間近に控えた3人は「私たちのように、今後この町で親になっていく若い世代にこそ知ってもらいたい。ポスター以外にも、若者が身につけやすい缶バッチやエコバッグなどを作ってみたかったです。下級生に引き継ぐので、この取り組みが長く続いたら嬉しいですね」と今後に期待を寄せます。ポスター掲示など、問い合わせは担当の松村教諭(電話0166・22・3556)へ。