思い出話をしてください
あなたの人生、本にします

山あり谷ありの人生を一冊の本にまとめる自分史。首都圏で編集者やライターとして活躍していた旭川市在住の鳥飼裕子さんが、自分史を制作する事業所「あしあと」を立ち上げました。

きっかけは自身の経験から。母親が72歳の時に病気で倒れ、その後遺症から記憶障害に。父親を早くに亡くしており、自分のルーツを尋ねる人がいないことに気づきます。自分のような思いをする人を減らしたいと、自分史活用推進協議会が認定する「自分史活用アドバイザー」の資格を取得。おしゃべりに載せて取材を進める聞き書きで冊子の制作を始めました。

依頼者は3時間ほど思い出話をするだけ。「自分の人生なんてたいしたことないよと謙遜される方も多いのですが、一つひとつの経験が宝。どんな人の人生もおもしろいんです」と力を込めます。そして「自分のためだけじゃなく、ぜひ子供や孫のために残してほしい」と続けます。

インタビューの内容を元に、2カ月ほどで60ページ前後の本に仕上げます。料金は税別8万円。「喜寿や米寿に贈りたいお子さんやお孫さんからの相談も大歓迎」と呼びかけます。問い合わせはあしあと(電話080・5495・5629)へ。