食をテーマにした工芸展
旭川のクラフトの歩みも紹介

旭川からさまざまな工芸デザインを発信するクラフトマンやデザイナーの集まり、旭川工芸デザイン協会による作品展「クラフトダイニング」が、チェアーズギャラリー(宮下11、蔵囲夢内)で開かれています。

17人の作家が「食の宝庫・北海道をさらにおいしくする工芸」をテーマに出品。木工を中心に、染色、陶器、ガラスなどの新作を展示販売しています。まだらな木の表情を生かしたボール、パスタマシーンを使って作ったというマカロニ型の陶器のペンダント、透明感と輝きが美しいガラスの器など、作家が独自の解釈でそれぞれの「食」を表現しています。

また、旭川市工芸指導所(現工芸センター)指導員として、旭川の木工芸に深く関わってきたデザイナーの中井啓二郎さんの作品を通し、旭川のクラフトの遍歴をたどるコーナーを設けています。1本の木材から切り出したユニークな形状のスプーンや、地元の企業と協力して完成させた木製のアタッシュケースや椅子などが展示され、中井さんのデザインが旭川のクラフト業界に残した功績を知ることができます。

「多様な作り手がいることや、旭川のクラフトの歩みを知ってもらえるとうれしいです。デザインや機能性を追求したもの作りを行っていて、旭川だけでなく東川、東神楽、深川、芦別、遠くは札幌からも参加しています。一堂に会すこの機会にぜひ気に入った作品に出合ってほしい」と中井さん。24日(水)午後3時からは会場内で中井さんの講演会が開かれます。

入場無料。会期は6月28日(日)まで。開館は午前10時から午後6時(最終日は午後5時)まで。22日(月)は休館。問い合わせは同ギャラリー(電話0166-23-3000)へ。