旭川出身の加茂ユウジさん作
「吊金先生」単行本が発売

　旭川出身の漫画家・加茂ユウジさん作のコミックス「吊金先生(つるがねせんせい)」の単行本第一巻が、8月17日に発売されました。

　「吊金先生」は、講談社「マガジンSPECIAL」で連載中の作品。包帯を巻いた奇怪な容姿の新任教師・吊金先生が「全ての問題はお金で解決できる」という教育方針のもと、豪快な金使いで生徒たちの様々なトラブルを解決していくコメディです。本誌の読者投票によって今年3月から連載が始まり、兄弟誌「週刊少年マガジン」でも特別読み切り編が登場するなど、注目を集めています。

　加茂さんは29歳、現在は札幌在住。大学卒業後、2年間サラリーマンを経験しましたが、幼い頃からの夢を捨てきれず、漫画の専門学校へ。札幌在住の漫画家・信濃川日出雄(しなのがわひでお)さんのアシスタントとして活躍し、ついに念願のデビューが決定しました。

　初の単行本発売を前に、「やっとだな、という感じです。ずっと漫画家を目指していたので、素直にうれしく、漫画家になれたんだ！と実感しています」と満面の笑みを浮かべた加茂さん。そして「読み応えのある〝読後感〟を大切にしています。普段から、人の感情が動くとき、喜怒哀楽をていねいに見ているところがあると思いますね」と自身の漫画制作について話します。作品に登場する高校の外観は、加茂さんの母校・旭川東高がモチーフだとか。わかる人にはわかる、という地元民ならではの視点でも楽しめそうです。単行本は税別429円。全国の書店で販売しています。