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旭川出身の作家、三浦綾子さんの代表作「氷点」、「塩狩峠」、「泥流地帯」。その舞台となった旭川市、和寒町、上富良野町の3自治体と地元住民らが連携し、今年4月から1年間、「三浦文学でまちおこし」と題した記念事業が始まります。実行委は「三浦文学を活用して地域文化をより豊かなものにしていきたい」と話しています。
「塩狩峠」の雑誌連載50年、「氷点」のドラマ・映画化50年、「泥流地帯」の主題材となった十勝岳の爆発90年の節目に合わせた記念事業。旭川市、和寒町、上富良野町の3市町が連携し、各作品の特別展や、朗読会、講演会、地ビールパーティーなど多彩なイベントが繰り広げられます。
また作品に登場する場所や、作中の出来事に関係する施設などをめぐる道(フットパス)を選定。「氷点」では外国樹種見本林や三浦夫妻の旧宅跡、「塩狩峠」では峠付近の散策路、「泥流地帯」では十勝岳山麓の記念碑などをたどる道が候補に上がっています。
さらに、3つの道を紹介するマップ2万部を作成し、三浦綾子記念文学館や観光施設、空港などに設置するほか、市民参加のフットパスイベントも計画しています。
このほか、JR宗谷線の旭川駅と塩狩峠駅を往復するイベント列車「塩狩峠号」を9月に運航。文庫本「塩狩峠」を購入して友人や家族らに贈るとポストカードがもらえるキャンペーンも展開します。
実行委は「三浦文学の根っこは北海道であり、これほど地域に根ざした作品を残した作家は他にいない。三浦作品の魅力を通じて、この地域を盛り上げていきたい」と話しています。