旭川出身の石渡さん初出版
「北海道で育てるバラ」

　旭川出身のローズグロワー・石渡杏奈さんが、初の書籍「北海道で育てるバラ」(北海道新聞社、1944円)を出版しました。バラを育てるための下準備から寒冷地でも美しく健やかに育つ品種の選び方など、北海道栽培のコツを紹介しています。

　石渡さんは大学で建築や景観設計について学んだものの、机に向かって図面を引くより土に触れて体を動かすほうが性に合っていると一転、園芸家を志します。北海道のバラ育成の第一人者で現イコロの森代表・工藤敏博さんのもとで修行したあと、さらに発展的に勉強、知識を深めたいと再整備のための管理スタッフを求めていたいわみざわ公園内のバラ園で5年間を過ごしました。

　「多くの専門書は本州で育てることを基準に書かれていて、北海道の愛好家はだめでもともと、と覚悟して植えるのが現状でした。駆け出しの頃に経験した数多くの失敗が北国での栽培のコツを経験的に知ることに繋がっています。少しでもみなさんのお役に立てば」と石渡さん。言葉通り本書では、越冬のポイントから剪定時期、虫害対策など、北海道の暦に沿った管理スケジュールを提示し、栽培するうちにぶつかる疑問や悩みに答えています。

　「北海道で育てるバラ」は市内大型書店などで販売中。石渡さんは現在ガーデナーとして研鑽を積みながら、これまでの学びを生かしてフリーのローズグロワーとして活動を始めています。「宿根草などはまだまだ勉強中ですが、バラのメンテナンスについてはご相談いただければアドバイスをさしあげます！」。問い合わせは石渡さん(ann.iiaa@icloud.com)へ。

◆「北海道で育てるバラ」をライナー読者2名様にプレゼントします。応募ははがき(〒070-0035旭川市5条通10丁目854‐1(株)ライナーネットワーク)、ファクス(0166-23-2009)のいずれかで郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、「バラの本」係まで送ってください。ライナーWEBの専用フォーム(www.liner.jp/present/)からも受け付けています。いずれも5月11日必着。