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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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- 実験的な仕事がアドビ社の目に留まり、フォトショップが発売された当初のポスターも担当した遠藤さん。会場では新作のほか初期のアナログ作品も展示しています
木漏れ日、水面、氷紋。北海道の原風景からインスピレーションを受け、デジタルの力で光あふれる透明な世界を作り上げる東京在住のグラフィックデザイナー・遠藤享(すすむ)さんの作品展が、ギャラリーシーズ(旭町2ノ3)で始まっています。
作品は国内外で高い評価を受け、大英博物館やサンパウロ美術館などで永久展示されています。一方で幼少時の疎開を機に旭川とゆかりを持ち、旭山動物園や北海道銀行のロゴマークを制作するなど市民にもなじみ深い存在です。
思い描いたイメージを表すため、写真の多重露光を取り入れるなど技法ごと模索してきた遠藤さんは、コンピュータによる画像処理が一般化し始めたころ、より幅広い表現を求めいち早く版画の世界にデジタルの手法を取り入れました。自然をモチーフにした柔らかく幻想的な雰囲気と、デジタルらしいシャープな緊張感が共存する作品群は「SPACE&SPACE」と名付けられ、異なる次元や過去未来、光と影、生と死などあらゆる境界を見せてくれます。
「気持ちはアナログ派。でもこの時代だからこそデジタルでアナログに勝りたい」と力を込めます。26日(日)まで。火曜休廊。問い合わせはシーズ(電話0166-53-8886)へ。