オーディションを通過した 地元音楽家の卵による音楽会

旭川の音楽文化を盛り上げようと人材の発掘や育成に取り組むAMP旭川音楽振興会は、10月8日(土)午後5時から、大雪クリスタルホール音楽堂(旭川市神楽3ノ7)で「旭川市新人音楽会」を開きます。毎夏実施しているオーディションの受賞者によるコンサートで、若手の瑞々しい音色に触れる絶好の機会です。

今年はピアノ、弦楽器、声楽、管楽器、アンサンブルの5部門11人が新人音楽賞を受賞しました。フルート二重奏で受賞した江口奈々絵さん(左から3人目)と中嶋由佳さん(左から2人目)は大学の先輩後輩。曲目「プラハの想い出」は「フルートとピアノがぴったり息を合わせないと弾きこなせない技巧的で華やかな曲」と、ピアノの中田千翔さん(右)と本番3週間前から急ピッチで練習を重ねました。声楽・ソプラノで受賞した小林優希さん(左)は、岩見沢教育大の院生。クラシックに留まらず、旭川市内の温浴施設などで大好きなポップスやディズニーなど幅広いジャンルの歌を披露しています。当日は「メロディーが好き」と話すフランス語とイタリア語の二曲をのびやかに歌います。

今年は20回を記念して、午後7時15分からの第2部で、同会の審査委員長で日本フィルや札幌交響楽団の主席チェロ奏者を歴任した土田英順さんと歴代受賞者・実行委員が演奏するスペシャルコンサートを企画しました。「チェロやバイオリンなど色々なアンサンブルを楽しんでもらえるよう選曲には気を配りました」と運営スタッフ。「木星」や「2本のチェロのためのソナタ」、「愛のあいさつ」といった名曲の数々に加え、エルガーの「威風堂々」ではピアノ2台を4人の弾き手が演奏するユニークな趣向で楽しませてくれます。

チケットは全席自由1000円。クリスタルホール売店、ヤマハミュージックリテイリング旭川店、カワイ楽器旭川店で扱っています。問い合わせは大雪クリスタルホール(電話0166-69-2000)へ。