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- 獅子の頭。桐の丸太をくり抜いて作るという、これも伝統工芸
新年の1月2日、平和通買物公園に獅子舞が登場します。邪気をはらうお正月の縁起物―そのご利益にあやかり、千客万来、商売繁盛につなげようと商店街から出演依頼を受けた旭川市内のアマチュア神楽団体、小太醂之助社中(こたりんのすけしゃちゅう)にお話を聞きました。
――獅子舞ってどんな芸能なんですか。
「もともとは飢きんや疫病を追い払うために始まった民衆の神楽芸で、それが室町から江戸時代にかけて、日本各地に広まっていきました。獅子舞は頭を噛むことによって、人にとりついた邪気を食べてしまうといわれています。特に子供には効果が強いといわれていて、無病息災、学力向上に良いとされています」
――小太醂之助社中はどんな活動を。
「素人落語家集団『旭笑長屋』の新年寄席に始まり、夏まつりではおみこしの露払い、時には福祉施設のイベントへの出演も。舞台では『寿獅子(ことぶきじし)』という演目で、お祝いの席に華を添えます。私は江戸神楽をお手本に、誰にでも分かりやすい、笑いを誘うような演技を考えました」
――今回は商店街からの依頼ですね。
「最近はしめ飾りや餅つきなどお正月の風習が薄れている感じですが、日本古来の伝統を守っていくことは、地域にとって大切なことだと思うんです。景気が悪いからとふさぎ込むのではなく、時節の風物詩を楽しむ心の余裕というか。獅子舞は、誰とでも触れ和える大衆演芸と思っています。難しく考えず、わははと笑って、新年を明るい気持ちでむかえてもらえると嬉しいです」
2日は午前10時からフィール旭川1階店頭で演舞を行い、来店客とのふれあいタイムも予定しています。その後、平和通商店街の店舗数軒をまわって、お客さんの幸せと商売繁盛を祈念した一本締めの音頭をとります。問い合わせは旭川平和通商店街振興組合(電話0166-26-0815)へ。