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- キタキツネにとって恋の季節である冬。それを象徴するような空の色が印象的
- 1979年札幌生まれ。先日テレビ「情熱大陸」にも出演した井上さん
日が沈む瞬間。ほんのりピンク色に染まった空の下、めおとのキタキツネが雪原を駆け抜ける―。その一瞬を切り取った一枚の写真が、米紙「ナショナルジオグラフィック」による世界的なフォトコンテスト・2016ネイチャー部門で日本人初の1位に輝きました。撮影したのは、東川在住の写真家・井上浩輝さんです。
井上さんが写真家を志したのはわずか5年前のこと。カメラの技術も動物の生体も独学で学び、東川と美瑛を中心に、風景とそこに生きるキタキツネを追っています。「風景写真がきれいに撮れるのは朝と夕方。その間の時間を持て余し、神出鬼没に現れるキタキツネを撮影しはじめました。写真の腕を磨くために始めたのだけれど、どんどん彼らの魅力にハマっていって」。
キタキツネが主に生息するのは、森と人間が開拓した町の狭間です。問題視される野生動物への餌やりもあり、人間を知らないキツネはごく少数だと話す井上さん。「A Wild Fox Chase(本当の野生のキツネはいるのか)」をテーマに活動し、作品となる写真が撮れるのは1ヶ月に2枚程度。ただその瞬間を狙い、毎日撮り続けています。
2月26日(日)午後4時から、東川町文化芸術交流センター(東川町北町1、旧東川小学校)で井上さんのトークイベントが開かれます。一年を通してどんな撮影をしているのか、スライドを交えて話します。一人1,000円(前売り900円)で、ドリップコーヒーのプレゼント付き。前売り販売、問い合わせはロースターコースター(東川町西町1、電話0166・73・7665)へ。