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突然ですが、みなさんのご両親やおじいちゃんおばあちゃんはお元気ですか?実家から離れている人は特に、日常に追われてなかなか会いに行っていない、なんていうこともあるのではないでしょうか。
今回は、そんな人に代わって高齢者の方のご自宅へ伺う「見守りサービス」を行っている『訪問介護事業所しぇすた』さんのお仕事に密着しました。
今回密着したのはこの人!
- 本間 健司さん
訪問介護事業所を運営する株式会社シェスタ事業推進課に在籍。施設管理などの他、有料老人ホーム悠での介護業務・在宅への訪問介護など、介護現場の最前線のスタッフとしても活躍しています。
この日は、旭岡に住む利用者のお宅を訪問します。
-中野渡 「今日はよろしくお願いします。早速ですが、訪問したらどんなことを話すんですか?」
あまり難しいことは考えずに、結構自由にお話をしています。一緒にテレビを見たり、お茶を飲んだり…。仕事なので言い方は少し違うかもしれませんが、自分のおばあちゃんの家に行くような感覚でしょうか。
-中野渡 「確かに、その方が相手も緊張しなくていいかもしれないですね!」
はい。何気ない会話から気付くこともあったりするので、身構えられないように僕自身がリラックスしてお話を聞いています。
ご自宅に到着
こんにちはー!
旭岡のご自宅に一人で住む84歳の女性。はーいと、笑顔で出迎えてくれました。
最近、どうですか?(年末に転んだときの)腰の具合はいいですか?
うん、調子いいよ。この前買った新しい掃除機もなんとか使えてるし。あ、そうだ、あそこの時計少し時間が進んでいるみたいなんだけど、届かなくてね…。ちょっと直してくれないかしら。
お安い御用です♪
- 何気ない会話から、ちょっとした心配ごとまで、細かくメモを取っています。
この日は、デイサービスの話、趣味の手芸の話、ご家族の話、最近行きたい場所などなど…いろんな話をしていました。
ときには家電の操作について聞いたり、今回の時計のようにその場でできる簡単な作業はやるんだそうです。
さて、それじゃあそろそろ今日は行きますね!また来ます!
だいたい15分をちょっと過ぎたくらいで、今日の見守り業務は終了です。
本間さん、玄関を出てから足元の氷が気になったようです。
あれ…ここちょっと…滑りそうで危ないですね。
そうかい?大丈夫だと思うけど…
いやいや、ダメダメ!!転んだら大変ですし。ちょっと削りますね!
よしっ、これでしばらく大丈夫ですよ!それじゃあ、また来ますね!
ありがとうね!ご苦労様。
帰社
-中野渡 「ちょっと時間過ぎちゃいましたね(笑)」
はい、でも心配を残して行くのは嫌なので。すぐできることはやっぱりやらないとと思いますしね。
-中野渡 「さっき取っていたメモはどうするんですか?」
会社に戻って、とりあえずまとめます。次に伺った時に、またお話の続きをできるように。それと、あったことをご家族の方に報告するのにも使うんですよ。意外とご家族にはお話されないことを、他人の僕には言ってくれることもあるみたいなんです。
-中野渡 「信用されている証ですよね、お二人とも楽しそうな雰囲気が印象的でした」
みなさんにお話を伺いました
- 利用者(84歳・女性)
-中野渡 「利用されてみて、どうですか?」
良いサービスだと思いますよ。週に2回来てくれるし。”自分はまだまだ大丈夫!”と思っていても、ちょっとしたできないことや困りごとがなんだかんだとあるもんなんですよね。それに、用事がなくても何気ない会話をするのが楽しいです。テレビを見ているよりずっといいです。毎週本間さんが来てくれるのを待っていますよ。
- 利用者のご家族(57歳・女性)
-中野渡 「見守りを申し込んだきっかけはなんだったんでしょうか?」
息子の言葉がきっかけでした。私自身、一人で住む母のことは気になりながらもなかなか行けていなかったのが現実で…。自分の息子から、ちゃんと見てあげてと言われてしまったんです。
ただ自分が行くと、時には何気ない会話の端々にイラッとしてしまうこともあって、ちゃんと話を聞いてあげられなかったり、親の「大丈夫」という言葉に甘えてしまうところもあったんです。実際は寂しいと思っていても言わないだけなんじゃないかと、わかってはいるんですが…なかなかコミュニケーションが難しくて。
第三者から話を聞けるので客観的に事実を知ることができるのがいいですね。親の考えていることや悩みも、しっかりまとめてくれているから、自分も理解しやすいというか。
-中野渡 「利用することで変わったことはありますか?」
電話の回数が増えましたね。それと、週二回行ってくれるので、心配することが減りました。自分が行っていない間の、母の生活がわかるのは安心です。
実は、母は先日雪道で転んでしまって、しばらく腰が痛めていたようなんです。その話を聞いて、本間さんが靴にスパイクをつけてくれたんですが…。その次に本間さんが行ってくれたときも同じ話をしていたようで、認知症の疑いも早めに知ることができました。
- 本間さん
-中野渡 「訪問してみてどうですか?」
ちょっとしたことでも、頼ってくれるのが嬉しいです。時には、ただお話をして帰るっていうことももちろんあるんですが、そんな言葉の端々から何か気付いたりできることもあったりして。
話をしたり聴いたりしていると、15分ってあっという間で…。今回みたいにたまに過ぎちゃうこともあるんですけどね、多少はいいかなって思ってます。(笑)
限られた時間の中で、自分ができることをいつも探しています。
- 株式会社シェスタ 代表取締役 橋坂いずみさん
-中野渡 「このサービスのポイントはどんなところでしょうか?」
一番は、【変化に気づける】ということだと思います。身近な人ほど感じませんが、みんな一日一日歳をとります。親は確実に少しずつ老いていってるんです。うちの親は大丈夫!ではないんですよね。
親は親で、家族に見せる顔と、他人に見せる顔は違うのではないでしょうか。親は「自分の子どもには甘えられない」と思い、子は「親が大丈夫って言ってるし」とどこか甘えてしまうものです。他人だからこそ、遠慮をしたり意地をはったりせずに、言えることもあるんではないかと思います。
オレオレ詐欺を防いだり、認知症や目には見えづらい病気の早期発見などでも力になれたらいいです。何より、伺うのが孫くらいの歳のスタッフですから。話をすることで、少しでも刺激を受けて元気になってくれればそれが一番です。
-中野渡 ”見守りサービス”と聞くと少し身構えてしまいそうですが、すごく気軽に利用できて、ご家族みんなに喜ばれているサービスでした。
詳細や、ご家族への報告例など、詳しくはこちらから。