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一昨年に一軒家を建て、昨年はどんどん生えてくる家周りの雑草と闘った1年。(※2016年4月22日記事参照)
「外構は落ち着いてから!」とずっと放置していた駐車スペース奥の手つかずの3坪ほどの空き地も、雪が解け砂利混じりの土が剝き出しで見栄えが最悪に…。
自分でやるか業者さんにお任せするかはさておき、今年こそは何とかしたいと思ってはいるけど具体的な案がない素人の私は、そのスペースを有効活用するためにどんな方法があるのか、造園や外構のプロ「株式会社グリーン造園」社長の和泉さんに話を聞いてみた。(ライナー記者 佐々木 俊輔)
一番簡単!砂利を敷く
一番簡単な選択肢がこれだ。砂利と言っても化粧砂利と呼ばれる色や大きさを揃えた「見せるための砂利」で、その中にもいろいろな種類がある。旭川市内でもよく見かける一般的なグレーや淡いグリーンの砂利は、実はほとんどが北海道産。近郊では当麻町や士別市で採れるというから驚きだ。一方、白や淡い黄色などのカラフルなタイプは現在ほとんどが中国産の輸入砂利で、こちらはクラッシュと呼ばれる角のある破砕砂利と、タンブルと呼ばれる丸みを帯びた玉砂利の2つが流通している。私は駐車スペースにしたいわけではないので、敷くならやはりカラータイプのどちらかが良いだろう。
ただし、ただ敷けばいいというものではない。まずは敷きたい場所を数センチ掘って転圧器具などでなるべく平らに整地する。その上に造園屋さんやホームセンターなどで売られている防草シートを敷いてから砂利を敷き詰めていこう。これで雑草が飛び出てくる心配も不要だ。また、きれいな砂利は近所の小学生のピュアな心を魅了してしまうかもしれないから、下校時の石の持ち帰りにも用心しよう(笑)
花や木は心のオアシス 花壇を作る
やっぱり身近に花木がある生活は良い。「花壇をつくる」というと大変そうなイメージが湧いてしまうけど、今は親切に置いて並べていくだけできれいに隙間なく円が描けるコンクリートブロックなども売られているため、簡単に自作の簡易花壇が作れるのだ。また枕木や少し大きめの石を単純に並べて、囲いを作るだけでも良いかもしれない。その花壇沿いに化粧砂利で道をつければほらオリジナルガーデンの出来上がり。でも、しっかりとしたレンガ・コンクリート積みできちんと土留めしたい人は、もちろん掘って均しての基礎工事が必要になるので、そこはやっぱりプロの仕事になってしまう。
維持管理で明暗?!人工芝・芝生を張る
手入れの手間や見た目を総合的に考えると、今一番主流なのが人工芝だ。最新の人工芝は耐久性が良く天然芝のような風合いが楽しめるものも多い。もちろん芝刈りの心配もないので維持管理もとっても楽だ。周りにサークルを設置すればドッグランにも転用できる。ただ素材の特性上、熱を持ちやすいので真夏は日陰になるような日除けの設置が必要となる。自分でやる場合は掘った土壌の上に砂利を敷き、さらに転圧をかけて平らにしてから防草シートを敷いた上に貼っていこう。いかに平らにするかがその後の踏み心地に関わってくるので要注意だ。
一方の天然芝は、あの美しさにみんな一度は憧れを抱いてしまうものだが、なかなか手が出せないのが現実だ。毎日の水撒き、週に1回の芝刈り、栄養を与えるための目土などハイシーズンは特に気をかけてあげないと、枯れや病気の原因になってしまう。ただ費用的には人工芝よりリーズナブルなので、きちんと可愛がってあげられるマメさがあればやってみても良いかもしれない。愛犬と共にふわふわの芝の上に寝転ぶ、それはそれは最高のひとときだろう。
住宅と外構は一つなぎ
うーん。我が家は結局どれが良いのだろう…。世の一戸建ての主たちの中には、私と同じようにやろうやろうと思ってはいても、なかなか手が付けられずにいる人も多いのでは。でもせっかく一生に一度かもしれない「自分の城」を持ったのだから、その周りも景観も美しく彩りたいものだ。自分で少しずつコツコツと作り上げていくのも愛着が湧くし、しっかり費用をかけて自分では実現できないような素敵なエクステリアを提案してもらうのもまた一つだ。いずれにせよしっかり目や手をかけて、今以上に住み心地が良くなるような環境を作り上げなければと思う。この春のうちに準備を始めなくては。