読んでひと皮むけよう
薬に見立てた文庫本

書籍・文具を豊富に揃える未来屋書店旭川駅前店(旭川市宮下7イオンモール旭川駅前3階)で、心を癒す処方本「ビブリオセラピー」コーナーが注目を集めています。

ビブリオセラピーは読書療法。本を読むことで悩みやストレスを解消しようとする手法で、海外では医療機関に導入されるなど広く知られています。これにヒントを得たリーディングスタイル株式会社(東京)が、「効能」を記した薬袋に文庫本を封入して並べ、通りかかる人の目を引く展示方法を発案しました。本州では東京を中心に24店舗、旭川では未来屋書店旭川駅前店のみに設置されています。

小腹がすいたなら森茉莉の「貧乏サヴァラン」、マンネリ気味なら三島由紀夫の「サド侯爵夫人／わが友ヒットラー」、男に振り回されがちな人にはギャリコの「猫語の教科書」など、並ぶ症状は情緒不安定や気分がすぐれないなど切実な悩みから、センスがない、浮気がバレそうといったユニークなテーマまで35種類をセレクトしました。

「書籍の売り上げが伸び悩んでいて興味本位で導入したのですが、悩み多き現代人の心に響いたようです」と担当者。問い合わせは未来屋書店旭川駅前店(電話0166・21・8622)へ。