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- 主に北海道に配備されている「90式戦車」
陸上自衛隊第2師団は、創立67周年と駐屯地開設65周年の記念行事を6月18日(日)、旭川駐屯地(旭川市春光町)で開きます。駐屯地開放は年に2回のみで、装備品や隊員の訓練が見られるのはこの行事だけ。そんな貴重なイベントの今年の見どころを聞きました。
午前10時から始まる式典には、第2師団が誇る隊員や装備品が続々登場。総勢1200人、車両約160台がずらりと整列する圧巻の観閲式が繰り広げられます。式典に合わせ、10時半ごろに航空自衛隊千歳基地から戦闘機F15Jが飛来します。同機は優れた制空能力を誇る現役の主力戦闘機で、旭川市内を南西方向から北東方向へ展開し、折り返して千歳基地へ帰還します。音速に迫る速度で航行し、駐屯地上空では最低高度約400mまで降下。大迫力の飛行が楽しめます。16日(金)の午後1時10分にもリハーサル飛行を行うので、戦闘機好きのカメラ小僧は駐屯地から半径5km圏内のお気に入りの場所から渾身の1枚を狙ってみてはいかが?(いずれも荒天中止)
10時40分からはオートバイや装輪装甲車、自走式の榴弾砲、ヘリコプターなどの装備品が観覧席の前を敬礼しながら大行進します。ハイライトは新旧3世代の戦車が揃う第2戦車連隊。3世代を実際に配備しているのは全国でも同隊だけで、74式、90式、10式が同時に揃う貴重な機会は見逃せません。
11時15分からは、本格的な陸上作戦での戦闘を想定した訓練を公開します。普段は広大な演習場で行う訓練を凝縮したもので、戦車や自走榴弾砲などが空砲を放ち、普通科中隊の隊員が小銃などを手に模擬戦場へ展開します。またこの日のために帯広駐屯地から対戦車ヘリAH―1S「コブラ」も参加し、陣地攻撃を主とした迫力の模擬戦を披露します。
このほか装備品や戦闘車両の展示、90式戦車や装輪装甲車の体験試乗、模擬店や子供縁日コーナーが設けられるほか、正午からは第2音楽隊の演奏も予定しています。
第2師団は旭川、上富良野、留萌、名寄、遠軽に駐屯地を設け、道北地域の防衛の要として日々厳しい訓練や演習に取り組む精鋭部隊。その仕事は道内に留まらず災害派遣や国際平和協力など国内外を問わず幅広い平和維持活動を行っています。「創立記念行事は自衛隊の活動を身近に感じてもらえる1日です。ぜひご家族揃ってご来場ください」と高橋広報室長。午前8時半から午後3時まで。入場無料。駐車場に限りがあるため、公共交通機関の利用がおすすめです。問い合わせは司令部総務課広報室(電話0166・51・6111)へ。