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旭山動物園(旭川市東旭川町倉沼)がこの夏、開園50周年を迎えます。
開園日の7月1日(土)と2日(日)には、記念講演やクイズ大会、ウォークラリーなど多彩なイベントが行われます。今週末は、わがまちの動物園のメモリアルイヤーを一緒にお祝いしましょう。
行動展示で理念を具現化
旭山動物園が開園したのは、昭和42年7月1日。開園初日には5万3000人、1カ月で延べ15万人を超える人が来園しました。ホッキョクグマやゴリラなど、それまで図鑑でしか見たことのない動物を目の前で観察でき、オープンを待ち望んでいた市民は歓喜しました。
その後レジャーの多様化などを背景に、昭和58年の約60万人をピークに来園者数は徐々に減少。施設の老朽化や、平成6年のエキノコックス発生で、廃園がささやかれる危機もありました。しかし、平成9年の「こども牧場」「ととりの村」を皮切りに、「もうじゅう館」「ぺんぎん館」など画期的な「行動展示」を取り入れた新施設の登場で一躍話題に。年間来園者は300万人を超え、国内外から注目されるようになりました。
伝えるのは、命―。動物たちのありのままの生活や行動を見せることで、そのすごさを伝え、そこから野生動物との共生や自然環境に目を向けてもらう。旭山の理念は、飼育している動物たちのふるさとと、そこで生きる野生動物を守り、次世代につないでいくことへと広がっています。
歴代3園長らOBが集合
旭山動物園の記念日を多くの旭川市民と祝うため、7月1日(土)・2日(日)の2日間、同市民は入園無料になります(免許証など市民であることを示す証書の提示が必要)。さらに開園時間を通常より2時間延長し、午後7時15分まで開園します(入園は午後6時まで)。
注目のイベントは、1日午後3時からの「OBトークイベント」(会場・学習ホール2階)。菅野浩さん、小菅正夫さん、坂東元さんら歴代3園長のほか、元飼育スタッフなど旭山OBたちが顔を揃え、思い出のできごとや昔話に花を咲かせます。
また2日午後3時からは、アートホテル旭川(旭川市7条通6丁目)でNPO法人旭山動物園くらぶとの共催で「50周年記念講演・フォーラム」が開かれます。富良野自然塾主宰の倉本聰さんが「命と向きあう」と題して記念講演を行うほか、朗読劇「旭山動物園物語~旭山に描かれた軌跡~」、旭山と連携・協力の覚書を締結している台北市立動物園の金仕謙園長、絵本作家のあべ弘士さん、坂東園長によるトークセッションが行われます。定員200名。なお、受付は終了しています。問い合わせは旭山動物園くらぶ(電話0166・73・6066)へ。
その他の記念イベント
【7月1日(土)】
●開園50周年記念セレモニー(午前9時~9時半、正門広場)
●OBトークイベント(午後3時~4時半、学習ホール2階)
【7月2日(日)】
●50周年ウォークラリー=園内の各チェックポイントをまわるラリー。完走者には記念品が贈られます。
●未来への証~子供たちの手形を残そう(午前10時~11時、かば館1階)=次の50年に向けて、来園した子供たちの手形看板を製作します。先着50人。午前9時半より受付。
●50周年~みんなで人文字!(午後1時半~2時半、旧総合動物舎集合)=50周年を記念して人文字をつくり、記念撮影を行います。当日誰でも参加できます。
●開園50周年記念講演・フォーラム(午後3時~6時、アートホテル旭川、申込受付終了)
【両日】
●記念品配布=各日先着4000人に50周年ロゴマーク入り缶バッジを配布します。
●50周年版マルチポイントガイド=各施設の飼育担当が、動物にまつわる特別ガイドを終日行います。
●50周年○×クイズ大会(午前11時~正午、野外ステージ)=旭山動物園や動物に関するクイズ大会。上位入賞者には素敵な景品をプレゼント。
●記念撮影コーナー(野外ステージ)=飼育スタッフの作業着を着て記念撮影できます。
●映像展・パネル展(学習ホール1階)=この春から実施中の「歴代ポスター展・市民メッセージ展」と合わせて、昔なつかしの園内や動物写真を展示するほか、過去の映像も放映します。
●動物慰霊碑を折り鶴で飾ろう(動物慰霊碑前※こども牧場下、午前9時半~午後5時)=みんなで折り鶴を作成し、旭山動物園で亡くなった動物たちに祈りを捧げます。
●売店サービス=園内各売店などで、50周年を記念したサービスや特典を提供します。