親子それぞれ、舌に適う酒を
全国の銘酒をセレクト販売

長きにわたって美瑛町で営業してきた土井商店が、7月6日より旭川市緑が丘東3条1丁目に移転オープンします。

創業は87年前。当時は地域の雑貨店として、生鮮品や惣菜、金物などを販売していました。コンビニが進出しはじめた昭和の終わりごろ、今のままではいずれ立ち行かなくなる、1つのジャンルに特化した店作りをしようと、地酒の専門店として再出発を決意。社長の政春さんは「友人がうまそうに飲んでいた日本酒がびっくりするほどまずくてね…。もっといい酒があるんじゃないかと興味を持ったのがはじまりだよ」ときっかけを語ります。

扱う酒は有名無名に関係なく、自分の舌で決定します。心引かれる酒があれば必ず蔵元に足を運び、味わいだけでなく、その1本が生まれた背景の理解にも努めてきました。「新店舗は少し広くなりましたが、扱う商品が増えるわけではありません。今までどおり、1つ1つの銘柄に真摯に向き合い、これはと思うものだけを造り手の思いごと紹介したいと思っています」と専務の優慶さん。日本酒離れが言われる中、若い世代にも楽しんでもらいたいとイベントの実施も考えています。

10時から午後8時、火曜定休。問い合わせは土井商店(電話0166・60・6066)へ。