時代、作家で特徴さまざま
観光ブーム支えた木彫り熊
大小100頭を展示
川村カ子トアイヌ記念館
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- 昭和の北海道みやげとして一世を風靡した木彫り熊。ピーク時には市内の木彫り業の年間売り上げの半分以上、3億円を超える売り上げを占めました
- 愛する会の会長・浅田福圓さん(写真右)は「現在は彫り師もほとんどいなくなっている上、現存する作品は道外、海外にも流れてしまっています。貴重な歴史の資料ともいえる木彫り熊をこの地から絶やさないように、自宅で眠っている熊がいましたらぜひ当会や博物館にお持ちください」と呼びかけています
ずんぐり丸まった背、牙をむき出した大きな口、子を抱く慈愛に満ちたまなざし―。川村カ子トアイヌ記念館(旭川市北門町11丁目)でいま、近文アイヌが生み出した木彫り熊の展示会が開かれています。
北海道の開拓に際して近文地区に集められたアイヌ民族は、川でのサケ漁やシカ猟を禁じられ、やむを得ず衣紋かけや箸など木彫り細工で収入を得るようになりました。「神の使者である熊は、本来アイヌの彫刻のモチーフにはなかったもの。生活の糧を得るための手段として木彫り熊が誕生したんです」と記念館副館長の川村久恵さん。
館内では、旭川で最初に熊を彫り始めたという松井梅太郎をはじめ平塚賢智など、市内と近郊の愛好家が作る「木彫り熊を愛する会」や、旭川市博物館などから借り受けた大小100頭を展示しています。川村さんは「目や牙、毛彫りの仕上げからは、時代や作家ごとの特徴を見ることができます。芸術性ももちろんですが、理不尽な暮らしを逆手に取った民族のたくましさも感じてもらえたら」と語ります。
展示は27日(日)まで。入館料は大人500円、中高生400円、小学生300円。問い合わせはアイヌ記念館(電話0166・51・2461)へ。
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住所:旭川市北門町11丁目TEL:0166-51-2461/定休日:無休
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川村カ子トアイヌ記念館
住所 | 旭川市北門町11丁目 |
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開催場所 | 川村カ子トアイヌ記念館 |
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日程 | 2017年8月21日(月)~8月27日(日) |
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館内では、旭川で最初に熊を彫り始めたという松井梅太郎をはじめ平塚賢智など、市内と近郊の愛好家が作る「木彫り熊を愛する会」や、旭川市博物館などから借り受けた大小100頭を展示しています。
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