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旭川市内近郊をてくてく歩いて突撃取材!
新道-環状線を貫く、末広の3線道路を散歩しました。
こんなの観ながら食べられる
- 「アロワナは30年以上生きる長寿。見つめてると目が合うのがいいんだよね。悪や魔を断ち切って財と富を集めてくれる風水魚といわれているから、社長クラスの人たちがよく飼っているよね」
- 次男の佑基さんは、旭川発のイケメンコンテスト「エゾメン」に出場した経験も
アロワナやエイをはじめ、海水魚、熱帯魚などを販売している、澤井淳也さんの観賞魚専門店。夜は居酒屋として営業していて、魚が優雅に泳ぐ水槽を見ながら超ビッグなカラアゲや昔ながらの旭川ラーメンなど、いろんな料理が味わえます。
小さな頃は生物学者になるのが夢だったという澤井さん。魚が生きるための水についても知識が深く、ときには水道局が相談にくるほど。「元気に長生きできるよう、うちでしっかり環境を作ったお水も大量に分けてあげるよ」とアフターケアも万全です。
でもね、魚もいいけどイケメンもいい♥ってことで、ついつい鑑賞しちゃうのがマスターの息子さん。とっても爽やかな好青年たちが店のお手伝いをしているので、「ビールはお兄ちゃんに持ってきてほしいの」とご指名がかかることもしばしば。
●アクアギャラリーぽけっと/電話0166・57・4327、13~18時、居酒屋18~24時、月曜定休
さいしょの鑑賞者は、さいごの仕事人
- 幼い頃、父の日曜大工道具をこっそり使っておもちゃの刀を作っていたそう。「そのとき怒られないで、アドバイスまでもらって認められたのが、創作活動の始まりだったかもしれないね」
- 「いつでも100%原状復帰できるように額装しています。留めに使ったテープが融けたり腐ったりして、作品に影響することがあってはなりませんので」。便利な専用道具とプロの熟練の技で固定しています
30年以上のキャリアを持ち、絵本作家のあべ弘士さんや士別市の銅版画家・小池暢子さんらの展示作品の額装をほとんど専属で担当する有ノ木信秀さん。
「90%は既製品の額を使っています。作品のバックに敷くマットを自作して、世界観を引き立てるんだ。マットには和布やレースなども使っていて、着物のコーディネートが参考になるんです」。絵画など平面作品はもちろん、カトラリーや旅先の石、シルクのカーペットに思い出が詰まった練習用ヴァイオリンといった大型立体物まで、丁寧に選ばれたマットとともに額に納められた作品は感動もひとしお。「額装してはじめて作品になると思っています。作家さんよりも先に作品を見ることになるから、まずは完璧に自己満足できるように仕上げてるんですよ」とにっこり。飾りたい作品がある人は、まずはお電話を。
●額装有ノ木(自宅兼工房)/電話0166・57・8355
世界最小かも?組木細工にぞっこん
公務員時代に出会った組木細工にほれ込んだ松倉信雄さん。「妹背牛の師匠の元に通いつめてね、5年かかって技を習得したよ。仕事としてじゃなく、楽しく作りたいからあくまでも趣味」とは言うものの、大型の木工機械や大量の道産木材のストックに広い場所が必要になり…「20年前にこの家を建てたんだけど、工房を作るためだったのよ」と奥さんも諦めの笑顔です。
道具や機械にも手を加えて使いやすくし、細かい作業ができるようにノコも特注。おかげで世界一小さい(かもしれない)バイクから超分厚い宝船まで、師匠から引き継いだ1000にも及ぶ図面すべてを作ることができます。個人宅につき、展示室を見学したい人はお電話を。
●組木の松倉工芸/電話090・9521・7867
- 思わず息をのむほど小さなパーツ。表と裏で太さを均一にするのが難しいそうです
実はひろびろ、末広中央公園です
夏場はたくさんのアメンボが暮らす噴水池や遊具スペース、野球場、テニスコートなど、広い敷地にたくさんの遊びが詰まっている末広中央公園。
取材日にはタコ揚げを楽しむ親子や野球青年たち、ラジコンカーを走らせるおじさまに遊具で遊ぶ子供たち、とそれぞれに癒しのひとときを過ごしていました。
浴びてみて、辿り着いた理想の音
- 使用スピーカーはアメリカ「マークレビンソン」。天井にはキャノン砲のようなボーズ社のウーファーを設置。メニューはコーヒーなどドリンクのみと硬派
- ちなみに垣内さんがオープンに際して決めたことは、①理想の音を作る(クリア!)②オーディオ仲間を増やす(クリア!)③本州からも人を呼ぶ(クリア!)④雑誌に載る(まだ…ライナーじゃだめかしら?)⑤彼女を見つける(まだ)
サラリーマンだった垣内信一さんが、生涯で一度くらいやりたいことやろう!と家族が憩う居間だった空間を改装。オーディオカフェとしてオープンしてから10年が経ちました。
「オーディオの音作りって、毎日やってないとダメ。人間の耳って時間をおくとまたゼロに戻っちゃうからね。僕は指揮者が聴く音を再現したいんだ」。そして今年の春、理想の音に辿り着いたそう。お店では、ぜひスピーカーの真ん中のソファに座って。楽器そのものの音、ひと粒ひと粒が降り注ぐような感覚に圧倒されるはず。
所蔵レコードは7~8割がクラシックで、ジャズとロックもありますが、演歌はなし。レコードの持ち込みはできませんが、CDはOKなので、お気に入りをいい音で聴きたい人は相談を。
●オーディオカフェ我風(がふう)/電話090・9759・5792、12時~(ラストオーダー18時)、水曜・木曜定休
あふれんばかり♡淳子の帽子愛
- 「苦手だけど頑張って作っているの~」というコサージュ付きやマダムな帽子など、作品がぎっちり収納されている展示室
- 「洋服とか編み物とかは時間がかかるから作りたくない。帽子サイズくらいが、思い立ったらすぐ仕上げられるからいいのよねっ」ととっても気さくな淳子さん
帽子作家の福井淳子さんの自宅展示室。古い着物の生地を使って帽子作りをしたいと思い立ち、6年ほど旭川市内の教室で学びました。今では古着屋さんから仕入れた質のいい和布や、市内の家具屋さんから出たソファ用生地の端切れなどさまざまな色、柄、材質を組み合わせてベレーや鹿撃ち帽、ハットといった帽子を作っています。
「でも今はほとんど家族の専属ね」と淳子さん。旦那さんの和布×革のハンチングや溶接職人の息子さんのためのアイデアフードも見せてくれました。最後に「帽子って深めに被ると大人っぽいの。傾けたり、バイザーを折ったり、鏡の前で自分に一番に合う被り方を探して」とアドバイスをくれましたよ。
●手作り帽子工房しらかば/電話0166・85・6435、見学の際は事前に電話連絡を
近所でうれしい頼れる商店
- あうんの呼吸、加藤さん夫妻
- ダイナミックにあれこれ揃う野菜や果物
加藤豊さん・栄子さん夫妻が昭和50年代から営業する商店。豊さんが毎朝市場から仕入れた青果などを栄子さんが販売し、息子さんが市内中のスナックや飲食店にお酒を配達する、3人4脚の営業スタイル。
取材日は天気が良すぎて売り物を店内に引っ込めていたけれど、いつもは外にずらりと野菜が並んでいます。さらに時期によっては苗や山菜など、お客さんから頼まれた品を仕入れて販売することも。栄子さんは「昔からのご近所さんが来てくれるから、やめるにやめられないんだ」と笑います。
●加藤商店/電話0166・57・5684
目下の悩みは落ち葉です(笑)
- 64歳の芳彦さん(右前)は、杉村太蔵元議員のおじさま。30代の頃、旭川のシングルで1年間優勝し続けた実力者で、全道大会は今でも年2回出場しています
- 使い古したテニスボールを、イスやテーブルの脚に履かせて再利用。キズ防止にナイスアイデア!!
住宅地の真ん中で、北海道らしいシラカバの木々に囲まれた爽やかな屋外テニスコートを発見。杉村芳彦さん、智代さんご夫婦が営むテニスクラブで、4月から10月にかけての夏場のみ、2面あるコートでレッスンができます。
実は旭川で最初にテニスを始めたとされる芳彦さんのお父様・勝さんが、家族で楽しめるスポーツをと考えて、50年ほど前に自費で設置したもの。その後、北海道チャンピオンや国体優勝者を輩出するなど、旭川のテニスクラブの名門として名を馳せるようになりました。
目下の悩みは「なんといっても落ち葉との闘いだね」と芳彦さん。奥さんも「ご近所さんの迷惑にならないように、毎日落ち葉をかき集めているのですが、どうにもすごい本数でしょう。夏は素敵な雰囲気なんですけどね…」とこれから来る落葉の季節を思って遠い目。がんばってくださいね。
●スギムラテニスクラブ/電話0166・57・9534
もっちり白肌にほんのり透けて…
- 要するに「見て盗んだ(笑)」と幸男さん(66)。真っ白に焼くのは「まぁ、腕だよねー」。とにかく火加減が命なんです
- たいやきを買った人には、耳を無料サービス。スタッフももらって帰ってお味噌汁の具にしたらうまかった!お麩みたいな感じ
前職で滋賀県にいた頃、行列ができるお店を不思議に思って、奥さんに並んで買ってきてもらったのが、白いたいやきとの出逢いでした。ひとくち食べて、「自分でアレンジしたら、もっとうまくできるんじゃないか?」と感じた平塚幸男さん、さっそくその店に張り付き一週間。作業工程を見守って作り方をマスターしちゃいました。
その後旭川の春光にオープンすると、タピオカ粉を配合したもっちりしっとり生地が話題に。いっとき体調を崩して休業しましたが、5年前に自宅前のプレハブ店舗で再スタートを切りました。
「糖尿病(軽度)だけどあんこもの大好き!だからあんこには自信があるよ~。豆のほどよい風味が残ってるんだ」と幸男さん。あんこ、ゴマあん、チョコレートなど、一匹130円で販売しています。
●白いたいやきたんぽぽ/電話0166・57・7377、土日10~18時、月~金は予約販売のみ可(受け渡しは15時以降)
カートは親子三代で遊べる趣味だよ
- 今もカートに乗っている功さん、息子・孫の三代でクラブレースに出場することもあるんだって。「けっこう体力使うからね~」と、愛車のエアロバイクで日々のトレーニングを欠かしません
寺崎功さん(78)が昭和55年にオープンさせたレーシングカートの老舗店。雨竜にサーキットコースを持ち、旭川カートクラブを結成して12歳から60歳まで30人ほどのメンバーでレースを楽しんでいます。
現在、コースは息子の友彦さんが管理。功さんはこのお店でエンジンやフレームのメンテナンスを担当しています。「カートを持っていない人にはレンタルするから、ぜひサーキットに乗りにいってみてよ」と功さん。レース日以外であれば体験可能。小学生向けに座席やスピードを調整したカートもあるので、まずは相談してみて。旭川カートクラブの専属サポートにつき、通常営業はしていません。
●旭川カートサービス/電話0166・53・6683
子供もお年寄りも、み~んな大事だもの
- 末広しらさぎ町内会
- (左から)総務部長の阿部さん、会長の谷口さん、副会長の柴田さん
45年前に旭川市に編入するまでこのあたりは東鷹栖町で、のどかな田園風景が広がっていました。この町内は子供が多くて、今年31回目を迎えた「しらさぎ町内ふるさとまつり」はすごい賑わい!寄付を募って買った子供みこしが町内を練り歩いてね。親子二代で参加してくれる人もいます。大人にとっては11月の演芸会が楽しみかな。日本舞踊や大正琴、コーラス、手品やどじょうすくい…芸達者な人が多くて盛り上がりますよ。
いま力を入れているのは福祉。3年前から、子供が生まれたら町内会がお祝い金を進呈しています。また昨年、災害時に手助けが必要な高齢者や身体の不自由な方がどれくらいいらっしゃるかアンケートを取りました。40人近くが必要と回答されて、今は具体的にどのような助けが必要かを聞いて歩いています。事故が起きる前に、備えは必要ですからね。