今年のテーマは自然観
4日にアイヌ民族文化祭

公益社団法人北海道アイヌ協会は、11月4日(土)午後1時から3時半に、旭川市民文化会館(旭川市7条9丁目)で、第30回アイヌ民族文化祭を開きます。

国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産代表リストにも記載されている「アイヌ古式舞踊」の公演を通じ、アイヌ民族の文化を広く一般に理解してもらおうと毎年道内各地で開いているイベントです。スタッフの須貝さんは「今回はアイヌの自然観を大きなテーマにしています。自然と共に生きてきた彼らは、生き物の動きを忠実にとらえて踊りで表現します。ぜひ生で見てほしい」と話します。

当日は、旭川と阿寒の民俗文化保存会のメンバーから子供を含めおよそ30人が参加し、ツルやキツネの動きを模した伝統的な踊りや、メンバー全員が輪になって踊るポロリムセを披露します。また、国立アイヌ民族博物館設立準備室の内田祐一さんが民族の自然観についてこれまでの研究を元に講演するほか、釧路在住の2人組フォークデュオ「ヒートボイス」が多文化共生をテーマに歌います。

入場無料。問い合わせは同アイヌ協会(電話011・221・0462)へ。