内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
- 〝アイラブスイス〟ではなく、赤色とプラスマークで「助けを必要としている」、ハートマークで「助ける気持ち」を表しています
- ヘルプカードは、いざという時のためにお財布に入れておくと安心
旅先の名古屋で、電車の吊革につかまる男子高校生の後ろ姿が少しふらついているように見えました。リュックには十字とハートがついた赤いタグ。なんらかの疾患を抱えた人がつけるマークだ…と思い出し、声を掛けました。(嘉屋梢)
タグやカードでヘルプのしるし
振り向いた彼の顔は血色が悪く、息も少しあがった様子でした。きっとあのマークがなかったら、若い男の子に席を譲ろうという発想にはならなかったでしょう。
赤いタグは、5年前に東京都が始めた「ヘルプマーク」です。義足や難病、精神障害、内部障害など、外見からは分かりにくい病を抱える人が援助や配慮を必要としていることを知らせるもの。昨年11月から、旭川市でも配布が始まりました。
「申請していただいた方に無料で配布しています。これまでのところ、呼吸器に疾患を持つ方や自閉症の子供を持つ親御さんなどに活用していただいていますよ」と福祉保険部障害福祉課の担当者は話します。タグの裏面には、緊急時の連絡先や呼んで欲しい人の名前を記入したシールを貼ることができ、災害時などパニックになりやすい時にも役立ちそうです。
タグを提げるのは気が引けるという人には、申請不要の「ヘルプカード」も配布しています。旭川市のウェブサイトからダウンロードも可能。病名やかかりつけの医療機関の情報などを記して、財布などに入れて持ち歩けるので、いざという時に力を発揮してくれます。
ヘルプマークは、全国の自治体で徐々に普及が進んでいるものの、まだまだ認知度が低く、どんな意味かわからずに援助の機会を逃している人も多いかもしれません。見かけたらどうぞ手助けを。問い合わせは、旭川市障害福祉課(電話0166・25・6476)へ。