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- 「私たちを血の繋がっていないお母さんだと思って」と松島さん。病気で不安な子供や保護者に安心を与えてくれます
「子供が保育園で熱を出したが、すぐには迎えに行けない」「子供が朝から発熱しているが、仕事を休めない」-。そんなとき、一時的に子供の保育や看護を行う病児保育事業が、4月から旭川市でスタートしました。
これまで、病気の回復期の子供を預かる「病後児保育」は市内に2カ所ありましたが、病気が進行している急性期の子供を預かる施設はありませんでした。共働きの核家族が増える中、子育てと仕事の両立を支援しようと新たに開始したサービスです。
実施するのは、社会福祉法人楽生会・北彩都病児保育室「まほうのちから」(旭川市宮下11、☎︎0166・74・5334)。6畳ほどの保育室2室にはトイレを完備しています。そのほかに観察室1室を備え、看護師と保育士が常勤して1日3人まで受け入れます。
保護者の代わりに看護師がタクシーで保育園などに迎えに行き、診察後、迎えが来るまで病児保育室で預かる「お迎えサービス」も実施。「全国的にもあまり実施していないサービス」と旭川市こども育成課の工藤芳敬課長補佐は話します。
対象は、市内に暮らし、保育園などに通う生後5カ月から小学3年生までの子供。病気の急性期で集団保育が難しく、保護者が仕事やケガ、出産などの理由で看病ができない場合です。風邪、消化不良症など乳幼児が日常的にかかる病気のほか、はしか、水ぼうそう、風疹などの感染症でも利用できます。
利用時間は午前8時から午後6時まで。日・祝・年末年始は休園。利用料は5時間を超える場合は2000円(ただし同じ病気の場合、2日目以降1000円)、5時間以内は1000円。給食費は別途300円、お迎えサービスは1日500円。利用には事前の無料登録が必要で、病児保育室や旭川市こども育成課などで配布している申し込み書に記入し、北彩都病児保育室に提出してください。
「家族に頼れず困っている方のお手伝いができれば。子供の様子を丁寧にお伝えしますので、安心してご利用ください」と「まほうのちから」管理責任者の松島直美さん。問い合わせは旭川市こども育成課(☎︎0166・25・9106)へ。