話題のあの人を点描画で
元映画看板絵師が個展

地元の音楽家にお騒がせ政治家、ドラマで話題のあの俳優…。元映画看板絵師の藤林利朗さんの点描似顔絵が、いまオクノ2階(旭川市3条通7丁目)に展示されています。

モノクロコピーかと思うほど精緻な50数点。中富良野町生まれの藤林さんは、14歳で旭川市内の看板製作会社に就職し、昭和30年代から40年代の映画全盛期に石原裕次郎さんや吉永小百合さんら銀幕スターの肖像を看板に描いてきました。4年前に演出家の倉本聰さんの点描風景画を見て、似顔絵でやってみようと思い立ちます。

非常にリアルですが、なぞり絵ではありません。看板制作の手法を取り入れ、雑誌の切り抜きや写真などの原画をマス目で区切って、同様に区切った別の用紙に部分ごとに正確に模写して下絵を作ります。その後ボールペンやフェルトペンで点、線、面の陰影を作り、立体的に表現します。「古く見せたいときはしょうゆを塗ったり、イメージカラーがある人は一部に色をつけたり、らしさを出す工夫をしています」と藤林さん。

7月20日(金)まで、18日は休館。問い合わせはオクノ(TEL0166-22-6211)へ。