最年少ラッパー誕生?!旭川の5歳の少女がデビュー

　「こんな小さな私でも大きな夢があるんだよ　私は素敵な馬車の上 On my way to the 花畑」―。テンポの良いリズムに合わせてキュートに歌いあげるのは、旭川市内在住でこの夏デビューした5歳の新人ラッパー、リトルサラさん。実父で、北海道を拠点に活動するヒップホップアーティストのビッグ・ジョーさんがプロデュースした「I′ll be there for you」の一節です。

サラさんは生まれた時からラッパーとしての父の姿を見て育ち、よく真似をしていました。5歳の誕生日に、いつものようにスタジオで仕事をしていた父のもとに遊びに来たとき、「ノリでレコーディングしてみたところ、思いのほか感がよくて、すぐに1曲完成した」のがはじまり。

ジョーさんが作るトラックに、サラさん目線のフレーズを与え、マイクに吹き込んでいく手法で曲作りは進みます。紙に書いた歌詞などは一切なく、サラさんの記憶力がすべて。「編集を加えてはいますが、出来上がりを歌うのは彼女ですからね、たいした順応力です」とジョーさんも舌を巻きます。

上川町での野外フェスや旭川市買物公園でのイベントで、すでに親子でステージに立っているサラさん。「少し緊張するけど、楽しい」と話すように、堂々としたパフォーマンスに観客からは大きな拍手が起きていました。

少女が夢や楽しい未来を思い描き、その傍らで父が「雨の日も風の日もそばにいるよ」と温かく成長を見守る、今の二人にしか表現できない愛と希望にあふれた珠玉の一曲。iTunesストアで配信をスタートしているほか、動画サイトのユーチューブではミュージックビデオを公開中。問い合わせはトライアンフレコード(info@triumphrec.com)へ。