口述筆記の書斎を復元
29日に分館オープン

旭川出身の作家、三浦綾子さんの市内の旧宅の書斎を移築・復元した三浦綾子記念文学館の分館が9月29日(土)にオープンします。

分館は、文学館の隣の国有地を借りて建設。約130平方メートルの平屋で、旭川市豊岡の旧宅から12畳の書斎と床の間を移設。机やガラス棚、時計なども置いて、綾子さんと夫の光世さんが口述筆記で多くの作品を生み出した当時の書斎を忠実に再現します。

専用のアプリをスマホに入れると、目の前の書斎に重なって三浦夫妻の動画が画面に映し出されたり、解説文が英語、韓国語、中国語に翻訳されるAR機能も導入しました。また、綾子さんの肉声に合わせて口述筆記を体験できるコーナーも設けました。

展示室では、代表作「氷点」「続氷点」の原稿や、執筆時に使用した創作ノート、解説パネルなどの資料を常設展示しています。

入館料は本館・分館共通で700円(学生300円、高校生以下無料)。300円分の喫茶室利用券付きの復興支援入館券1000円(うち200円を義援金に充当)も用意しています。問い合わせは同館(電話︎0166・69・2626)へ。