中心部に貸し画廊が誕生

長年、旭川のアート文化を牽引してきた買物公園のヒラマ画廊が、クリスタルビル1階にレンタルギャラリー「Jin」(旭川市1条通6丁目)をオープンしました。来年3月までは現画廊も運営し、以降はJinを拠点に地域の更なる美術振興を目指します。

ビルの2階に位置する現画廊は、急な階段と手狭なスペースがネックで大型作品の展示が困難でした。画廊主の平間明鑑さんが移転先を探していたところ、クリスタルビルのオーナーで地域の芸術文化の衰退を懸念する(株)菅原組の菅原康晴社長が1階の空きスペースの利用を提案。旧知の二人がタッグを組む形で新ギャラリーが誕生しました。

館内は白壁のA室とシックな赤壁のB室に分かれ、レンタル料は6日間でそれぞれ10万3000円、5万5000円(AB使用は15万円)。壁は長さが最大70メートル、高さが2・8メートルで、150号、200号サイズも展示できます。「公募展が2つもあるほど絵画人口が多い旭川ですが、作品を発表する人は少ない。この場所が作家活動への問いかけになれば」と平間さん。

16日(日)まで、旭川の女流作家・斎藤矢寸子さんの個展を実施しています。大作も多く、独特の世界観が広がります。問い合わせはJin(電話0166・29・3000)へ。