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朝食は絶対に和食、白いごはんとみそ汁を食べないと力が出ない!という人もいれば、いやいやトーストとクノールカップスープに決まっている、シリアルとヨーグルトでスマートに、などなど一日のスタートを切る食事だからこそ、こだわりがある方も多いはず。そんな思い思いの朝食メニューにラーメンはいかがでしょうか。「朝からラーメンなんて、胃がモタれそう・・」なんて言わないで。ラーメンのまちですもの、朝からしっかり食べて、お昼と晩ごはんを軽めにすれば、これ案外ヘルシーな食生活かも?!
朝から硬派な旭川ラーメン
ラーメン、通称「朝ラー」。あまたのラーメン店がひしめく旭川ですが、「朝ラー」を提供している店はまだそれほど多くはありません。そのひとつが、錦町15丁目の「こぐまん」。今年8月にオープンした新店で、営業時間は早朝5時から8時までと、昼、夜の3部に分かれています。なぜ、こんな早朝から営業しているのか。店主の荒木さんに聞いてみました。「やってみてお客さんが来なかったらやめればいいや、くらいの気持ちでしたが、学生さんから年配のご夫婦、小さいお子さんのいるご家族まで、いろいろな方が来てくれますね」。飲んだ帰りに立ち寄る「〆ラー」として利用する人もいるそう。こちらでは、朝ラーだからと言って、あっさり軽め、ということはありません。とんこつでしっかりダシをとって、魚介を加えたWスープにラードの膜が張った、力強くソリッドな旭川ラーメンを提供しています。スープの仕込みは、前日の朝、朝ラーの営業中に。「自宅と店が一緒だからできるんですけどね。起きたらすぐに開店です(笑)」。鮭ごはんや納豆、みそ汁など組み合わせて朝定食にできるサイドメニューも提供しています。
市場で働く人御用達の店
もう一店。流通団地の卸売市場内に店を構える「らーめん夢想」は、朝が早い市場の仲卸人やトラックドライバー御用達の店。メニューはラーメンを中心に、カレーやカツ定食などがあります。朝の早い市場という場所柄、朝6時からの営業で、最初の混雑のピークは午前8時ころ。セリを終えた仲卸業者やコンテナの運転手が朝ラーを食べにやって来ます。「最近はネットで調べたのか、一般の方も早い時間にいらっしゃることが増えましたね」(店主の清水さん)。
外国人観光客も朝からハオチー
一方、観光客に人気の老舗店「青葉」は、午前9時半からの営業。前出の2店よりは遅い時間の開店ですが、ホテルに宿泊している観光客の朝食にはちょうどよい時間。中国のガイドブックにも「朝からラーメンが食べられる店」として紹介されたそうで、外国人旅行者が多く訪れます。「うちでラーメンを食べてから、バスで旭山動物園に向かうというパターンが多いみたいです」(店主の村山さん)。800冊を超える来店者用の自由ノートには、中国語、韓国語などがびっしりと書き込まれています。
たしかに旅行に行ったら、3度の食事をどこで何を食べるかは重要なポイント。朝からラーメンが食べられれば、お昼は違うものにできるし、夜は居酒屋という人には朝ラーはうってつけです。
さらにハードな元祖朝ラー文化
このように旭川でも密かに浸透しつつある「朝ラー文化」。その発祥は、お茶どころ静岡県(福島という説も)とされています。お茶の取り引きは早く、朝3~5時から始まり、8時ころに終了。その後に食事をとるという流れができたんだとか。流通団地の市場と同様、ひと仕事終えた後の一杯というわけです。ところで静岡では、温かいラーメンを食べたあとに、冷やしラーメンをお替わりするのが「通」な食べ方なんだとか。静岡のラーメンは魚介系のさっぱりスープとはいえ、朝からラーメンお代わりとは、静岡県民の胃袋はタフでアメージングです。