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大正、昭和、平成、令和と4つの時代にわたり、涼を届ける製氷店「武田商店」が、今年で創業100年を迎えます。これを記念して来月から3カ月間、氷やドライアイスの購入者全員に、熱中症対策グッズがプレゼントされます。
川から切り出していた時代も
武田商店は大正8年6月、製函業(せいかんぎょう)として創業。日本酒の贈答用の化粧箱や、かるたの箱などを製造していました。四角形つながり?なのか、間もなく製函と並行して製氷業を始め、当初は厳寒期に天然の氷を石狩川から切り出して運び、夏場はおがくずなどで断熱して保管していました。その後、アメリカ製の製氷機を導入。電気式の家庭用冷蔵庫が普及するまでは、上段に氷、下段に食材を入れる冷蔵箱に使用するため、氷屋さんは一般家庭にも身近な存在でした。昭和中期に入ると、ドライアイスの取り扱いも始め、食品流通や(生木の防腐剤として)木材の運搬などにも利用されていました。
現在は、お祭りなど夏の屋外イベントやかき氷店、小中学校の運動会や学校祭、町内会の催しのほか、スポーツ少年団のアイシングなどにも利用されています。
「戦時中のことは、祖父からあまり聞く機会がなかった」という四代目社長の武田壮平さん。映画「火垂るの墓」のように、子供たちが配達中の氷の削りかすをすくって食べていたかどうかまでは確認できませんでした。
「地域に新規参入があまりない業種なんです。市内の他の氷屋さんとも競争せずにすみ分けてきて、気付けば100年。なによりお客様のおかげです」と武田社長。
「冷やすプロ」として、昨年、環境省の熱中症予防声かけプロジェクトに賛同し、熱中症対策アドバイザーの資格も取得しました。プレゼントの熱中症対策グッズは、叩けば冷える瞬間冷却材を1000個ほど用意しました。「飲み物を冷やすためのアイスボックス(150ℓ)やかき氷機のレンタルも行っています。イベント時はご相談ください」とPRしています。
問い合わせは武田商店(電話0166・26・2295)へ。