さまざまな祈りのかたち
彫刻家スギサキマサノリ展

「海に向かって、子供を抱いて、黙って座って―東日本大震災後は本当に多くの方の祈る姿を目にしました」。宮城県の山中で30年以上制作活動を続ける彫刻家のスギサキマサノリさんによる展示会「祈り」が7月29日(月)までギャラリー梅鳳堂で開かれています。

小学生の時「毎日が図工の授業だけだったら良いのに」と思っていたほどモノづくりが大好きなスギサキさん。東京芸術大学大学院を卒業後、宮城県に移住。河原の石など自然界に溢れる素材を使った作品や、陶で作った大型のモニュメントなど多彩な彫刻を手掛けます。

震災後、宮城県塩竈(しおがま)市にモニュメントを制作したことをきっかけに自宅でも手を合わせられるものを作ってほしいと依頼を受け、「祈り」をテーマに制作するように。祈る姿をかたどったシルエット、手、表情など、素材もテイストもさまざまな作品が並びます。

開廊は午前10時から午後7時まで、火曜定休。作品はすべて購入できます。ほかにも愛らしい表情の動物や野菜などの着色した木彫刻も一部展示販売しています。問い合わせは同店(電話0166・23・4082)へ。