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旭川出身で現在アメリカを中心に活動しているピアニストの浦山瑠衣さんの凱旋リサイタルが、10月31日(木)午後6時半から大雪クリスタルホールで開かれます。
浦山さんは京都市立芸大の音楽学部を卒業後、ボストン音楽院に入学。学生時代から世界を舞台に経験を積んできました。旭川を離れて12年、「音楽を通じて心の内を自由に表現できるようになったことが一番の成長」と、様々な経験や感情を色彩豊かな音色にのせて紡ぎます。
出身地で初めてとなる今回の演奏会では、カバレフスキーやベートヴェンの「ピアノとチェロのためのソナタ」、ショパン「バラード第1番作品23」、浦山さん作曲の「ボストンの空と赤とんぼ」などを予定。
全席自由で一般2500円、高校生以下1500円、当日は500円増。ヤマハミュージックリテイリング旭川店、コーチャンフォー旭川店などで販売しています。未就学児は入場不可、託児サービスあり(電話080・8295・0868、浦山さん)。問い合わせはアイケム(電話0166・22・8003)へ。
このコンサートに寄せて、ピアニストの浦山瑠衣さんからメッセージが届きました
渡米して8年、京都の大学に行くために旭川を出てから数えると12年の月日が流れました。地元を離れて長い月日が経ち、初めてのデビューリサイタルとなる10月31日のコンサートには、やはり特別な想いがあります。
アメリカへ来て様々な異文化が共存する生活の中で、私の世界観は大きく広がりました。当たり前が当たり前ではない世界で、金子みすゞさんの「みんなちがってみんないい」をスタンスに生きています。そして、音楽は個々を表現し繋ぐ以上に、様々な文化をも繋ぐ力のあるものだと強く実感しています。世界中の様々な場所で弾くと、それぞれに違ってユニークな経験をしますが、一つ共通して感じることは、どの文化、どの人生、どの笑顔の中にも音楽は存在しているということ。演奏家としてそこを共有できることはなんて幸せなんだろうと思います。毎回違う人と弾くたびに、文化の交流があることが楽しみで仕方ないのです。
旭川を離れて12年、この間に音楽家として一番成長できた部分はなんだっただろうと改めて考えてみると「音楽を通じて心の内を自由に表現できるようになったこと」だと思います。何か内に秘めるパッションがあるのに爆発させられない、「檻に閉じ込められたライオンのような」と自分で自分を表現したことがありましたが、異国で、自分を違う世界に置いて見てみることで、自分を音楽の中でさらけ出すことに恐れがなくなり、喜びを感じるようになったのです。もっと心と心が触れ合えるような音楽作りができるようになりました。
様々な経験や感情を、作曲家の言葉を借りて、色彩豊かな音色にのせて紡いでいく・・・そこの部分を一番聴いていただきたく、今回のコンサートのテーマも「Finding Treasure - ピアノとチェロの音色にのせて、思い出探しの旅へ」とさせていただきました。沢山の異国の情景や、懐かしの風景、言葉では言い表せない感動や心の動きを皆さまと共有できたらと思っています。