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- 続けやすいように活動は月に一度ですが「さすがに今回はいつもより多く練習しました」と朴谷さん。当日は海外在住の旭川出身者も含め104人が出演予定
旭川で活動する北彩都合唱団「唱学舎」は、11月16日(土)午後2時から市民文化会館で創立10周年の記念演奏会「旭川の歴史を語り継ぐ 北の唱人(うたびと)コンサート」を開きます。
唱学舎のメンバーのほとんどは、旭川や近郊の出身者。演奏会では旭川を愛する気持ちで、故郷のすばらしさを表現しています。これまで買物公園の街かどコンサートや、石巻にピアノや本を贈るチャリティーコンサートなど、歌に思いをのせた活動を重ねてきました。
今年は故郷の歴史事実を知ってほしいと、戦争という重いテーマに挑戦。旭橋を渡り出征した2千人もの兵士が、終戦後に千島列島北東端の島・占守島でソ連軍と戦い、シベリアのマガダン捕虜収容所で過酷な労働に耐え、旭川に生還する歌物語です。作詞・作曲は合唱団で指揮者を務める朴谷(ほうたに)邦正さんで、今回が初演。
勇んで出征する兵士を手を合わせて見送る年老いた母の姿や、生々しい戦いの様子、捕虜収容所での毎日、夢にまで見た祖国への帰郷、そして訪れる平和な日々。歌物語は、時に激しく、時に喜びに満ちたメロディーを奏でる5つの組曲で構成され、ナレーションとともに進行します。
「私の父も占守島へ出征しましたが、ほとんど話題にしませんでしたので、資料など記録をもとに創作しました。最後は永山の獅子舞の旋律で盛り上げるので、平和についても考えるきっかけになれば」と朴谷さんは話します。
入場料は全席自由で1000円、高校生以下無料。チケットは旭川市民文化会館売店などで扱っています。問い合わせは朴谷さん(☎0166-46-0518)へ。