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いつも変わらずそこにいて、時には優しく時にはキリリと迎えてくれる、お店の顔ともいえる母さんたち。その無邪気な笑顔や巧みな話術に馴染みの客はもちろん、この街の誰もがついつい魅了されてしまいます。
今日も素敵に元気に店を切り盛りする、そんな看板母さんたちをご紹介します。
お花も男子もね
ご主人の脱サラを機に、周りの反対を押し切って10年続けた歯科衛生士から転身。札幌のスクールに毎週通って一から花を学びました。そんな苦労話も「頭で考えるより先に行動しちゃうの」と笑い飛ばしてしまうおおらかな人柄の宮森さん。「大好きなお花が入荷してくると、お店に並べるより先にうちに持ち帰って眺めちゃうこともあるのよ~」という茶目っ気に何だか親しみを感じてしまうのです。取材中も常連だという若い男性が、ふらりとすずらん一輪だけを買っていくなど、宮森さんの飾らない愛らしさが老若男女問わず人を惹きつけてしまうのです。
大切な記念日のお手伝いをするなら花季行
フラワーショップ花季行
住所:旭川市1条通16丁目左4TEL:0166-24-8783/定休日:1月1日~3日/駐車場:店舗横に駐車場がごさいます。
1条通/花・園芸
銭湯番台会の大ベテラン
開業から56年間、いつも変わらない優しいほほ笑みで出迎えてくれる「いこい湯」番頭の佐渡セツ子さん。永山生まれ永山育ちの御年90歳です。常連客から愛着をもって「奥さん」と呼ばれているセツ子さん、おしゃべりが大好きで「皆友達のように接してくれるのよ」と番台に立っていることも忘れ、ついつい世間話に花を咲かせてしてしまうこともしばしば。「90歳になっても毎日楽しいと思いながらこの仕事を続けているわ」。一日の溜まった疲れやストレスを洗い流してくれるのは、温かい湯舟とセツ子さんの生き生きとした笑顔なのでした。
熊たちにだって慕われてるの
民芸品のお店でしょ。と旭川っ子なら誰もが知る、しかし入ったことがある人は少ない、それがトミヤさん。昨今の木彫り熊ブームで気になっている人もいるのでは。「私自身は木彫りのことはなんにもわからないの」と謙遜するこちらのヤエ子さん。押し売りしない適度な距離感を大切にしていて、その絶妙な接客にかえって常連が増えてしまうよう。数百匹もの熊たちの面倒を見る(埃を払う)のが日課で、亡き先代が昭和31年に考案した看板商品、テディベアみたいな「熊ボッコ」は可愛い我が子。時代を超えて愛されるものにはワケがあるのです。
トミヤ郷土民芸
旭川市常盤通1丁目
強キャラに見え隠れする愛
姉の恵さんと姉妹で店を切り盛りする、妹で店主の智恵さん。常連客におもしろいあだ名を付けたり、勝手に似顔絵を描いて飾ったりと、その豪快で自由奔放な振る舞いが皆に愛される秘訣です。「なぜかお客さん同士もすぐに仲良くなっちゃうの」。些細な悩みなどどうでもよくなってしまうような、飛びぬけたその明るさに惹かれ、今では風沙会なるファンの集まりもあるようで「感謝してるよ。まあユニークな人ばっかりだけどね!(笑)」とハニカミます。お世辞にも上手とはいえない似顔絵たちからも、お客さんへの隠れた愛情がなんだか伝わってきてしまいます。
ラーメン&カフェ風沙
旭川市豊岡15条7丁目3-2神田ビル1F
何気ないけど何だかやさしい
中心部から少し離れたオフィス街の一角に、毎日ひっそりと明かりが灯り、暖簾をくぐると聞こえる「いらっしゃい」の声。導かれるように長いカウンターの一席に腰を下ろせば、何とも言えない安心感に包まれます。声の主の大谷さんは、来店客や地域住民に「まきさん」と親しまれるおでん居酒屋の女将です。ウォーキングや登山、釣りに文通ととにかく多趣味なまきさん。そのおかげもあってか、客のどんな話にも耳を傾けられる聞き上手です。「年の功だからよ」と笑いますが、皆その心優しい人柄に甘えて、ついつい愚痴まで漏らしてしまうのでしょう。
【閉店しました】おでん まき
旭川市6条通10丁目5・6仲