日替わりの日本酒を定額で
蔵ごとの魅力伝えます

古い倉庫をフルリノベーションした大型シェアオフィス・北王ラボ(旭川市大町2条6丁目)に、日本酒専門店「酒守蔵(しゅもぞう)」がオープンしました。小売業では珍しい定額サービスもスタートし、日本酒の多彩な魅力を広めています。

店内には道内や関西の酒蔵を中心に、定番からコアな銘柄まで常時70種類ほどがずらり。代表の白幡由紀子さん(写真)は、旭川　市内の人気店「和酒角打うえ田舎」で店長を務めるうちに、ひとつの徳利から酒を分け合うことで生まれる人との繋がりや、五感で味わう日本酒の魅力にどっぷりハマっていったといいます。同時に、コロナ禍で全国の歴史ある酒蔵が閉鎖に追い込まれる現状を憂えて、蔵を守る仕組みが必要だと考えました。「蔵そのもののファンを増やし、応援できる仕組みを作りたいと思い、独立を決めました」と話します。

そこでまずは日本酒をもっと楽しんでもらおうと、月5500円の定額サービスを開始。専用ボトル(1200円)を購入し持参すると、日替わりで用意する3種の酒のうち1つを、一日一回まで入れて持ち帰ることができます。「様々な銘柄を気軽に楽しみながら、造り手についても知っていっていただければ」と白幡さん。

店頭では酒に合う興部町・冨田ファームのチーズや、旭川市内の珍味店・小林の珍味も販売。問合せは同店(☎0166-46-6062)へ。