新商品も仲間入り
お米が素敵な洋菓子に

旭川市内に3店舗を展開するエチュード洋菓子店で、昨年末から開発を続けていた旭川産ゆめぴりかを使った新シリーズ「3時のごはん」に先月、新商品が登場しました。

このシリーズは市内のデザイン会社、須田製版のグラフィックデザイナー・佐藤公哉さんとの共同企画。商品開発の初期段階からデザイナーが関わることで、先を見通しづらい時代に新しい価値を持つ商品を生み出すことが目標です。デザインの力で企業の価値を最大限に高めるモデルプランとしても期待されています。

地元の食材で継続的に入手できるものとして、今回はお米をピックアップ。同店ではこれまでも「旭川スフレ」など一部の商品に米粉を使っていましたが、正面からこの素材に取り組むのは初めて。松苗秀和社長は「焼き上がりの高さにムラが出るなど、生地を安定させるのが難しかった。もっちりのイメージが強いけれど、ふわふわに仕上がる印象で、カステラととくに相性がよかった」と手ごたえを語ります。

先月に新しく登場したのは、炊いたゆめぴりかを米油で揚げた揚げ米を混ぜ込んだチョコバー「お米のサクサクチョコレート」(ホワイト・キャラメル味、各180円)と、安納芋とあずきが優しい甘さを添える「お米のもちもちパウンドケーキ」(162円)。昨年11月に発売された、流行の台湾カステラを参考に試作を重ねた優しい口当たりの「お米のふわふわカステラ」(プレーン・チョコ、各864円)と合わせ、お米の可能性を追求した3種類がラインアップしました。

「今は米粉を混ぜたクッキーを試作中です。そのあとはお米以外のものも開発していかないとね」と笑う佐藤さん。新たなスイーツにも期待がかかります。問い合わせはエチュード洋菓子店本店(☎0166-54-7899)へ。