木彫りの招きクマで
千客万来コロナ退散！

旭川木彫・工芸品協会会長の菅野秀雄さんが、北海道のヒグマを招き猫に見立てた木彫りの「招きクマ」を作成しました。発注した永山の飲食店経営・橋本欣人さんは「コロナ禍で落ち込む地域の飲食店への応援の気持ちを込めて作りました。イメージ通りの仕上がりに感動しています」と喜んでいます。

新型コロナウイルスの影響で落ち込む客足を呼び戻そうと、福を呼ぶ招き猫を、北海道らしくクマで作ろうと考えました。手には「千万両」の小判の代わりに鮭を抱えていて、左手は手招きポーズ。背中とおしりの丸みが愛らしく、2～3等身のかわいらしいフォルムをしています。一方で、手足のツメや首周りには、木彫らしい彫刻刀の跡を残し、荒々しい力強さを表現。新型コロナウイルスに負けない生命力を感じさせます。

「カムイ」と命名された写真手前の招きクマはシナの木製。表面をラッカー塗装して、鮭など一部をサンディングしてディティールを際立たせています。デザインに約1週間、彫りの作業は3日がかりで仕上げました。「地域の飲食店を応援したいというオーダーに、心を込めて作りました。福を呼ぶクマとして親しんでもらえたら」と菅野さん。橋本さんは「ふくよかで愛らしい表情と体型の中にも、力強さを感じる。旭川の名物として育てたい」と話しています。

木彫りの招きクマは、橋本さんが経営する飲食店に展示するほか、今後木彫・工芸品協会の協力を得て受注生産体制を整える予定です。問い合わせはとりまる亭(☎0166-47-8869)へ。