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- 全国でも珍しい女性だけのドローン農薬散布チーム「ママミーアキャット」の3人
旭川市と東京在住の女性3人が、ドローン(小型無人飛行機)の請負農薬散布チームを結成し、今シーズンから本格的に活動を始めます。3人は「子育て中の母親だけで独立して仕事ができる姿を通して、全国に仲間を広げていきたい」と張り切っています。
旭川市に住む川田容子さん、東京都に住む中井惠子さん、原奈央子さんの3人で昨年5月に結成したチーム「ママミーアキャット」。ドローンを使った空撮や農薬散布の国内第一人者の一人で、旭川在住のレイブプロジェクトの請川博一代表のセミナーなどで知り合った3人は、請川さんのすすめで、女性だけによる農薬散布チーム結成を決めました。
チーム名は、ドローンを操縦する姿が、ミーアキャットの立ち姿に似ていることから名付けました。
使用するドローンは、「AC101」。重さ約7キロ、1辺が1メートルほどで、4つのプロペラで飛行します。1回の飛行で1ヘクタール分の散布量8リットルの農薬を積んで飛ぶことができます。作業は、パイロット、農薬の準備と車両のまわし役、ほ場の反対側で合図を送る役に分かれて進めます。
早朝からの作業は、午前中いっぱいで終了します。1ヘクタールの散布にかかる時間は約10分。ドローンは機体だけなら7キロほどと軽いため、女性だけでもスムーズに作業は進みます。昨年は研修も含めての散布でしたが、延べ130ヘクタールを散布しました。
メンバーのうち、原さんと川田さんは、まだ小さな子供のお母さん。年代が上の中井さんは先輩ママで、ネット会議で仕事の打ち合わせをした後、子育ての話題になることも多いといいます。「同じく子育て経験のある中井さんに相談すると、具体的に『じゃあこうしよう』とアドバイスしてくれる。とても助かるし、心強い」と語ります。
作業のピークは夏場。防除は2~3回に分けて行うため、7~8月は北海道に滞在することになります。「早朝から子供を預かってくれるところがあれば、子供と一緒に旭川に滞在できるので、仕事がもっとやりやすくなる」と原さん。旭川は請川さんの人脈で、農薬散布の研修を受け入れてくれる農家が比較的多く、ドローンのトレーニング環境が整っています。さらに、早朝からの託児環境が整えば、第二、第三のママミーアキャットが旭川で誕生する可能性もありそうです。
農薬散布の相談は、川田さん(☎080-1894-8861)へ。「ママミーアキャット」と検索すれば、活動報告などを書いたブログを閲覧することもできます。