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仏壇に供えるイメージが強いキクですが、近ごろは洋風に品種改良されたキク「マム」が人気です。今回はフラワーショップとやまさんが、旭川市東旭川エリアで栽培された3種類のマムを使って、アレンジのコツを教えてくれました。
キク(マム)について
ヨーロッパなどで品種改良された洋菊は、毬のように真ん丸に花びらを重ねるタイプや、ダリアのようにゴージャスに開く品種、一本の茎にたくさんの花をつけるスプレー咲き、色もかわいらしいピンクやナチュラルな白、シックな紫など様々に販売されています。ちなみに11月6日は「いいマムの日」。
お悩み① あまり馴染みがないキクのアレンジ。簡単な飾り方を教えて
真横や上など、どこから見ても真ん丸なピンポンマムなら、見せ方をそれほど意識しなくてもかわいらしく飾れます。一本だけでも素敵ですが、今回は季節に合わせて、斑点模様が特徴のホトトギスと。キクは葉が傷みやすいので、水に浸かるところは外してください。
お悩み② 濃い色味のキクをアレンジするコツは?
ともすると重い色に引っ張られて、仏花のイメージに。濃い色のキクをモダンに仕上げるには、合わせる植物と花器の、カラーや素材感がポイントです。
ダリアのように幾重にも重なる花びらと、深紅の色合いがどっしりとした印象のマムは、たっぷりのグリーンと組み合わせてみて。黄色の小花を付けるソリダコや、緩やかな曲線のリキュウソウを添えて、軽やかに仕上げてみました。明るいグリーン系のソリダコやリキュウソウは、マムを浮き上がらせて見せる効果もあるんです。
お悩み③ ちょっと地味なイメージだけど、華やかに生けたい!
水盤をつかって、ボリューミーに生けましょう。一見難しそうですが、2つのオアシスでそれぞれ小さなアレンジを作り、組み合わせて1つの作品にしています。
対角線上に同じ花を入れず、あえて中心をずらして、バランスを“外す”のがとやま流。形を整えすぎないことで、自然で生き生きした雰囲気が生まれます。高さがないので、パーティーのテーブルにもぴったり。
ツヤのある椿の葉を土台に、黄色いピンポンマムと丸い形のフウセントウワタで水玉模様のアレンジ。フェルトのような質感の真っ赤なケイトウが目を引きます。
深紅のマムと、黄緑色のピンポンマムを、高低差をつけて生けています。コスモスやリンドウで空間を埋めて、野に咲く花たちのナチュラルな雰囲気。赤や紫の濃い色味が、これからの季節にぴったりです。
これがオアシス1つ分。大きな水盤に生けると豪華に見えますが、パーツを一つずつ、ばらして飾っても素敵♥
教えてくれた人
(株)フラワーショップとやま
代表 外山勢慈さん
スタッフ 堀米晴美さん
日常遣いのアレンジメントからスタンド花、飲食店の活け込み、お供え花の定期配達なども手掛けるお店です。息子の貴史さんはグリーンウォールやインドアガーデンなどのグリーンディスプレー事業部を発足。様々な視点から植物と作る居心地のいい暮らしを提案しています。「仏花としてキクを使うことが多いけど、旭川でも作られている洋菊の魅力を伝えられたら」。
旭川市東6条1丁目2-21
☎0166-25-2566
9:00~19:00、不定休
http://flower-shop-toyama.com/