踏み心地のよさ感じて
テント入口用「すのこ畳」

創業70年の佐藤たたみ店(工場・旭川市豊岡10条2丁目、事務所・旭川市豊岡6条10丁目)が、畳とすのこを組み合わせたキャンプ道具を開発しました。二代目の佐藤正人さんと息子の隆亮さんは「畳の気持ちよさをアウトドアでも感じてほしい」と話しています。

キャンプ用のテントは、入り口が低いものが多く、屈みながら靴を脱ぎ履きするのに苦労します。また中に入ってしまった土を掃除するのも手間がかかります。そこで、テントの入り口にすのこを敷いて、玄関マットとして利用するキャンパーがネットの口コミで増えています。

試作品として製造したすのこ畳は、畳部分が58×27センチあり、撥水性のある和紙製。い草畳より耐久性があり日焼けにも強く、抗菌処理がされています。目の密度が高いため踏み心地がよく、適度な厚みがあってクッション性もあります。コンテナボックスと組み合わせると、簡易ベンチにもなります。

隆亮さんはいずれ父から店を引き継ぐ予定で、現在畳職人として修業中。「開発にあたって、父には折り目の作り方や畳地の伸縮性など、アドバイスをもらいました。伝統を守りながら、生活や遊びなど様々な場面で畳を取り入れる提案をしていきたい」と話します。今後、テントのインナーシートや、冬キャンプに必須のコット(ベッド)用マット開発の構想もあります。

すのこ畳は受注生産で、畳表の種類を変えたり、縁(へり)を付けたりも可能。試作タイプは6000円。問い合わせはインスタグラムのメッセージか、隆亮さん(TEL：090-2070-4604)へ。