人間の感情を全身で表現
踊る喜び感じて文科大臣賞

EOSダンススタジオに所属する宮奨(みや しょう)さんが、国内の若手舞踊家の登竜門「全国舞踊コンクール」の群舞部門(2人以上の創作ダンス)で、第一位の文部科学大臣賞に輝きました。

同コンクールは1939年から続く国内で最も歴史のある舞踊コンクールで、ことしで80回目を迎えます。宮さんは、ニューヨーク留学時代に出会った秋田県の川村泉舞踊団所属の有明歩さんとのデュオ作品でコンクールに挑み挑みました。

受賞作「Sigh with…」は、「ため息」がテーマ。疲れや落胆、ほっとした時などにふと漏れる人間の感情を、全身を使ったアクロバティックな動きも取り入れて表現しました。この演目は昨年のコンクールで披露する予定でしたが、宮さんがコンクール直前に新型コロナに罹患してしまったため、1年越しの発表になりました。それでも「この1年があったからこそ、踊りへの理解を深めて表現の幅をより広げ、悔しさをバネに喜びを感じながら踊ることができた」と充実感をかみしめています。

来月オープンする春光教室でもコンテンポラリーダンスとモダンダンスのワークショップを計画している宮さんは、「自分もそうだったように、子供たちには、まずは体を動かすこと、踊ることを好きになってほしい。それから、心を開いて気持ちのままに表現する指導を心掛けています」と話します。

問い合わせはEOSダンススタジオ(TEL：0166-56-8875)へ。