内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
つぶらな瞳にきゅんとなる。大人も平静ではいられない、かわいくてリアルな動物モチーフのグッズたち。旭川市内では、いろいろなジャンルの作家さんがハンドメイド作品を生み出しています。
キャンドルサロンティアム
旅先の小樽で出合ったキャンドルに魅せられ、2016年からキャンドル作りをスタートしたのはNatsumiさん。日本と韓国の協会が発行するインストラクターなどの資格を取得し、昨年「キャンドルサロンティアム」(旭川市西神楽1線5号)を開業しました。
数あるモチーフの中でも、ふわふわの毛並みのプードルが人気。天然素材のソイワックスや蜜ろうを専用の型に流し込んで作りますが、重要なのは蝋の温度管理。色や表面の質感が悪くなるので、室温や型の温度も考えた調整が必要です。飾っておくのもよいですが、頭のてっぺんに火が灯っている姿は、なんともいえない味わい深さ。
「色や温度の調整は技術が必要ですが、不器用でも楽しめるのがキャンドル作りの良さです」とNatsumiさん。飲食店「ベジスタンドチアフル」(旭川市豊岡8条5丁目)と、インスタグラムで販売中。予約制ワークショップは5000円から。
アトリエ・メサージュ
緑道沿いの工房で様々な動物のぬいぐるみを制作しているのは、アトリエ・メサージュ(旭川市7条通5丁目)の眞田佳也野さんです。
高校卒業後、東京のぬいぐるみデザイン会社を経て、フリーの作家としてイギリスや香港でヨーロッパ向けのぬいぐるみを多数制作しました。帰旭後は旭山動物園のぬいぐるみシリーズを手がけており、人気のホッキョクグマは園内や旭川空港で見かけた人も多いはず。
眞田さんは、香港や日本の生地問屋で手触りと発色のいい上質な生地を仕入れ、自分自身で型紙を起こして制作します。「生地という平面から立体のぬいぐるみになっていく工程が楽しい。最後の縫製がなによりも好き」と眞田さん。「リアル過ぎず、かわい過ぎず、大人にも似合うぬいぐるみが目標。大人しいのが苦手なので、インパクトのあるポーズや恰好をしている子も多いです」と笑顔を見せます。
定番のクマやウサギなどのほか、アオアシカツオドリ、カピバラ、パグなどニッチな動物も時折登場します。工房や、ネットショップ「ミンネ」などで販売中です。
手作り工房たろじろ
綿のようにふわふわと軽くてやわらかい羊毛を専用の針で刺し固めて、動物などの姿をかたどる羊毛フェルト。2021年から「手作り工房たろじろ」を主宰する高橋郁美さんは、1年後まで納品待ちの人気羊毛フェルト作家です。
これまでペットを亡くした人から、愛犬や愛猫をモチーフにした制作依頼を数多く受注しました。作品作りで大切にしているのは、動物の表情。できるだけ写真を参考にして、特徴的な部分をかわいらしく強調するなど高橋さんの視点や心象も盛り込んでいます。どんな子だったのかを聞き取り、家族との暮らしを想像しながら、作品に向き合います。「作品を受け取ってくれた人が涙を流して感謝の気持ちを伝えてくれると私も感激します。羊毛フェルトは人の心を温かくしてくれるのが魅力」。制作依頼は、インスタグラムのアカウントから。