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- 札幌、釧路など旭川市外から進学・入部したメンバーも多い旭川明成高女子硬式野球部
日本最北の高校女子硬式野球部がこの春、旭川明成高校に誕生しました。道内では札幌新陽、駒大苫小牧、栗山に続いて4校目。部員は4月に入学した新1年生ばかりで、「エンジョイ・ベースボール」をモットーに日々、練習に打ち込んでいます。
地元・旭川を中心に野球経験者やソフトテニスで全国出場した選手など、さまざまな競技歴を持つ道産子23人が集まりました。初代監督には同校男子野球部前コーチの大場優教諭が就任。部の創設にあたって、大場監督が野球経験のある中学生を中心に入部希望者を全道で探し回りながら、校内の環境整備を進めてきました。
選手たちには、自主性以上の主体性を持って練習に取り組む指導をしています。それは、監督のこれまでの指導経験で得た哲学で、「監督の言うことが絶対だと、選手は考えることを止める。自ら課題意識を持って取り組むことで上達するし、楽しさにつながる。それは野球に限らず、社会で生きていく上でも必要なことなんです」と強調します。
そのため、同部の練習メニューは白紙です。最初は戸惑う部員もいましたが、「これは自分たちで練習方法を工夫して考えることに価値があるんだ」とその意味にいち早く気付いた部員もいました。
キャプテンは立候補した5人を2週間おきに交代させて、選手たちに決めさせます。キャプテンに立候補した谷詰実紀依さんは「中学野球でやり残したことを、このチームでやり抜きたい」と力を込めます。
大場監督は「選手へのリスペクトを忘れず、指導者も共に学び続けたい。地方で野球に打ち込む子供たちの目標になるようなチームを目指します」と話しています。
現在は7月の選手権に向けて練習に励んでいます。男子の夏の甲子園にあたる大きな目標です。女子野球はチーム数が少ないため、大学、社会人と同じリーグで戦います。遠征費もかかるため、地元企業のスポンサーを募集中。また野球部の寮に使えそうな物件も探しています。問い合わせは旭川明成高校(TEL:0166-51-3220)へ。