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- 手作りフードを持つ南原さん(右)に「ちょーだい!」とおねだりするワンちゃんたち
歯科衛生士による口腔ケア専門店のあのは(旭川市豊岡4条6丁目)代表の南原照美さんらが、ペット用の手作りフードの会「ぐるとん」を立ち上げました。南原さんは「食とお口の健康を通じて、人とペットの幸せを守りたい」と話しています。
のあのはでは、歯ブラシなど口腔ケアグッズの販売や、ホワイトニング、オーラルケアトレーニングを実施しています。予約制でワンちゃん向けの口腔ケアも行っており、ペット用の手作りフードの開発・販売はその延長にあります。
南原さんは、ふだん介護施設や在宅療養中の人への訪問ケアを行っています。糖尿病やがん患者の口腔ケアも担当していて、渇きやすい、傷つきやすいなど、病気や年齢によって口内の症状が変わることに着目。体調の変化と、口臭や歯周病など口内環境の悪化が関係していることを感じていました。
それは動物も一緒で、ワンちゃんの口腔の状態をチェックすることで、病気の兆しや体調の変化に気付くことがあります。手作りフードは、食欲がない、ストレスがたまっている、アレルギー体質など、「個々の犬の状態によって、カリカリごはんと併用してうまく取り入れてほしい」と話します。
手作りフードは、サバと菜の花のだんご、カツオの角煮、十勝小豆とじゃがいものお汁粉、豆乳とサツマイモを使った小松菜のロールケーキ、季節のスープ、自然素材のテリーヌなど。カラダの熱を冷ましたり、漢方食材で血の巡りや胃腸の働きに作用するなど、東洋医学の考えを取り入れたフードもあります。
南原さんは「獣医師やプロの栄養士のアドバイスを受けながら、犬の身体が喜ぶフードを作っています。愛犬のために手作りフードに取り組む飼い主さんはたくさんいると思うので、一緒に勉強していきたい」と話しています。
フードは、のあのはで冷蔵パッケージで販売しているほか、週末を中心に不定期で量り売りや、各種イベント会場でも販売します。会には、市内で犬の手作りフードの店を開業しているメンバーもいます。ネコのフードの相談にも応じます。問い合わせはのあのは(TEL:0166-73-3777)へ。