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内容のー部もしくは全部が変更されてる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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骨粗しょう症やがん治療と歯科の関わり
〜薬剤関連顎骨壊死について〜
近年、高齢化に伴う骨量(骨密度)の低下により、骨粗しょう症と診断される人は増加傾向にあります。
骨粗しょう症とは簡単にいうと骨が脆くなり骨折しやすくなる病気で、他にもがん治療による骨量低下や、がんが骨に転移することで発症する病的骨折などが骨折しやすくなる病気としてあげられます。
これらの病気を予防し、骨を強くする効果のあるお薬があり、代表的なものとして骨吸収抑制薬というものがあります。しかし20年ほど前、この骨吸収抑制薬を使用中の患者に顎骨壊死という顎の骨が壊死する症状が出ることが報告されました。
顎骨壊死の発症率は高くはないものの、顎骨壊死に関わる薬剤の種類や原因についての研究が世界中で進んでいますが、未だ全容解明には至っていません。
今年、この薬剤関連顎骨壊死についての最新の知見としてポジションペーパー2023が発刊され、その予防として推奨されているのは、口腔内を清潔に保つことでした。虫歯や歯周病が治療されていて、口腔内の細菌数が少ない状態で管理されていることが顎骨壊死を防ぐためには重要です。
骨密度が低下してきた方やがんの治療が始まるという方は、主治医にご相談の上、早めの歯科受診をおすすめします。