旭川生まれの優佳良織
忠和に工房を移転

旭川で生まれた染め織り工芸品の優佳良織(ゆうからおり)を製造・販売する優佳良織工房が、旭川市川端町から忠和5条7丁目に移転オープンしました。代表の高嶋良樹さんは「以前に比べて広く、駐車場も十分あります。観光客にも広く存在をPRしたい」と意気込んでいます。

旭川出身の染め織り作家、故・木内綾さんが創作した優佳良織は、羊毛や絹、綿を染めて手紡ぎした糸で、流氷やミズバショウ、秋の摩周湖など北海道の四季の風景を織り上げる美術工芸品。2017年に優佳良織工芸館が閉館した後は、元織り手らが機(はた)や糸を買い取って川端町に優佳良織工房を設立しました。織り上げた生地でバッグや財布、衣類などを作り、販売しています。今回、工房が手狭になり、観光で旭川を訪れた人にもゆったりと作品を見てもらえる広い売店が欲しいと考えていたこともあり、移転が決定しました。

工房では、現在3人いる織り手が実際に機を織る姿を見ることができます。柄は全部で37種。200色を超える糸を使い分け、複雑で奥行きのある色合いと模様、質感を生み出していく様子は、見ていて飽きることがありません。一角には、来店者向けに無料の体験ブースも設置。師範代の菅原操さんは「2時間ほどあれば、コースターを織ることができますので、ぜひ体験していってくださいね」と呼びかけています。

営業は午前10時～午後6時。日・月曜定休(お盆無休)。問い合わせは同工房(TEL：0166-67-2547)へ。

優佳良織工房
住所：旭川市忠和5条7丁目4番2号
TEL：0166-67-2547
ホームページ：http://yukaraori.com/
Instagram：@yukaraorikobo