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- 「最後はみんなでわいわい夕食!多くの子供たちに会えるのを楽しみにしています」とメンバー
北海道教育大学旭川校の教員と学生有志が作る団体「Co-Creation in HUE」が、11月から毎月第2・4月曜に近隣の小中学生を大学へ招き、共に勉強し、おいしい夕食を食べる会「えんぴつとはし」を始めます。学習は子供たちが持参する宿題や問題集を使って行い、夕食は大学が弁当を無料で用意します。初回は11月13日(月)の午後4時から6時で、会場は大学構内の生協1階(旭川市北門町9丁目)。会場に来ることができれば、居住地区を問わず参加できます。
発案は理科教育専攻の准教授・高橋一将さん=写真左=。自身の子供が成長する姿を見るうちに、もっと安心して暮らせる世の中を子供たちに残したい、そうした地域を創造したいという気持ちがいっそう強くなっていきました。「いま元気な自分たちも、いずれは年を取って若い人たちの力を借りなければならないときがくる。だから子供に対しては、弱者として保護するのではなく共に生きていく仲間として、いっとき肩を貸す存在になりたい」と思いを話します。
高橋さんが旭川の現状を調べたところ、親の年収と学習習慣や成績が比例関係にあること、中学2年生のおよそ18%が一人で夕食をとっていること、などの課題が見えてきました。家庭や経済状況など子供の努力では補えない部分を、教員を養成する大学として専門分野で支えます。
運営は、高橋先生の思いに共感したボランティアメンバー。現在のところ副代表を務める理科教育教授の永山昌史さん、物理学、美術、保健体育、臨床心理学の教員6人と、学生21人が在籍しており、多様な分野に対応します。
化学ゼミ4年の中島さんは「教員を目指しながらも、この数年はコロナ禍で子供たちに関わることができないジレンマがあった。今回は子供たちの学外の姿を見られるまたとない機会」と参加のきっかけを話します。また物理ゼミ4年の波多野さんは「春から教員として働く自分にとって、社会の一員としてスキルアップできる場」。ポスターのデザインを担当したデザインゼミ3年の畠山さんは「年齢も近い自分たちが、勉強以外の相談にも乗れたら」と話しています。
当面の運営資金には、同大の地域貢献プロジェクト経費に加え、旭川北ロータリークラブからの支援金が充てられます。しかしイベント保険代、弁当代もあり、資金の不足は明らか。永山さんは「本当に手助けを必要としている子供たちに届くまで、この活動は長く続けていくことが大切。そのためにも資金の援助をしてくださる個人や企業、お弁当業者さんを募集しています」と呼びかけています。
保険加入と弁当の手配があるため、一週間前までにLINEで事前申し込みが必要です。参加は無料で、保険や弁当購入等の費用負担はありません。参加や援助の問い合わせは高橋先生( ccinhue2023@gmail.com )へ。